ちゃなのゲームブック

ゲームブック作家「ちゃな」のブログです。Amazonキンドルで「デレクの選んだ魔法」等販売中!

ちゃなの新作ゲームブック「魔皇を継ぐ者」

どうも、ちゃなです。

 

長らくお待たせしました。ちゃなのゲームブック完全新作「魔皇を継ぐ者」がキンドルで販売開始されました!

魔皇を継ぐ者 (ちゃなのゲームブック)
 

 

本作は、200パラグラフ単方向のゲームブック作品です。読者は魔皇の甥である若き実力者アッシュ・デル・メルテンダースとなって激動の時代を生き抜くことになります。

 

メインテーマは宮廷の権謀術数

本作では冒頭で魔皇、つまり舞台となる帝国の皇帝が死んでしまいます。

折しも皇太子は遠征の最中。絶対的な権力者であり専制君主であった魔皇が隠れたことにより、帝国には暗雲が立ち込めます。

本作は200パラグラフの短編であるにも関わらず10名以上の登場人物があなたの前に現れます。彼らはいずれも一癖も二癖もあり、なかなか本音を見せません。善人か悪人か、誰しも単純に割り切れないのが本作の特徴でもあります。

一体誰が混乱の帝国を纏めあげるのか、主人公は誰に味方して誰を敵に回すのか。あなたの選択に帝国の命運がかかっています。

 

マルチプロット、マルチエンディング

本作のストーリーラインは一つではありません。エンディングは全部で9種類。もちろん他にバッドエンドが無数に用意されています。

今回私は「真のエンディング」を想定していません。エンディングの中には特定の厳しい条件を満たさねばたどり着けないものが4つほどあり、それらはいずれもあっと驚く結末を迎えるものばかりです。しかし、その中のいずれが最も満足度の高いエンドなのか、それは読者によって異なってくるでしょう。

さらに、本作は、主人公の選択によって展開が変わるのみならず、プロットそのものも変化します。あの時あの人がした行動が実はこんな意味を持っていた……とわかる展開もあれば、別ルートでは全く別の真相が暴露されることも……。展開によっては「魔皇の死」の意味するところさえも変わってくるでしょう。ぜひ全てのストーリー展開を味わってみてください。

 

新システム「フラグパネル」

このような複雑なストーリー展開を200パラグラフに詰め込むためには、フラグ管理が欠かせません。しかしキンドル読者の皆さんならお分かりのように、キンドルゲームブックではメモが取りづらい!この問題を解消するため、私は前作「デレクの選んだ魔法」でフラグワードシステムを導入しました。

デレクの選んだ魔法 (ちゃなのゲームブック)

デレクの選んだ魔法 (ちゃなのゲームブック)

 

 

今作では、フラグワードならぬフラグパネルを用いてフラグ管理を行っていただきます。

フラグパネルとは、フラグアイコンが縦横に並んだもの。

例えばこんな感じです。

 

A B C

D E F

G H I

 

読者は、本文中に指示があるたびに、フラグパネルの特定のアルファベットに印をつけていきます。

キンドルのハイライト機能を使っていただくのが簡便でしょう。もちろん、紙と鉛筆で管理していただいても構いません。

フラグパネルの状況によって、後半でルートが分岐していきます。

 

これだけでは林友彦先生のキーナンバーや松友健先生のフラグマトリクスと似たようなものですが……私のフラグパネルにはもう一つ、ギミックを組み込んでいます。

それは是非読んでみて解き明かしてください。

 

なお、このフラグパネルは、読者が管理するものであると同時に、作中の主人公が大事に保管していく秘宝でもあります。

まさに物語の鍵を握るアイテムなのです。

 

 

主人公は帝国の実力者で、剣の腕も折り紙付きです。よほど無謀な行動を取らない限り、命を落とすことはないでしょう。と同時に、よほど無謀な行動も取れるよう、選択肢の自由度は高めにしています。

また、本作では主人公のセリフを選ぶ選択肢が随所に出てきます。

これまで、私の作品では主人公の言葉や口調は読者に委ねてきました。しかし本作では、宮廷貴族同士の腹の探り合いが多々発生するため、臨場感を重視して主人公のセリフを書き下ろしました。年齢に似合わぬ唯我独尊ぶりを堪能いただければ幸いです。

 

本作は、私にとっては実験的作品でもあり、ネイキッドシリーズの世界観を膨らませる一つのキーパーツでもあります。

ただ、旧作を読んでいない方でも楽しめるよう、過去作品との関連性は極力排除しました。

 

どうぞ、お楽しみください。

護国記リプレイ その30(終)

ゲームブック「護国記」ほぼリアルタイムでお届けするリプレイも、遂に終局を迎えました。

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

 

とは言っても今執筆時点ではまだ終わってないんですけどねー。

 

主人公はヴァイベルンから受け継いだ神魔の力を駆使して魔神と最終決戦を繰り広げます。気分はもう、「ダイの大冒険」のラストバトルですね。

しかし、それでも魔神は打ち倒せない。いかに強くてもライゼは人間。やはり巨大な魔神に一人で渡り合うには限界があります。

ここで言ノ葉チェック。言ノ葉2は「戦友と」でしたよね。

 

……これ、多分、既にエンディングに入っていますね。おそらくこれ以後選択肢は出てこないと予想しますよ。

 

この言ノ葉をくれたドゥーエが、右腕と腹を抉られて討ち死にします。

クラインが、オグマティスが、そしてオープニングでいの一番に戦死していた百人隊長セントルが、ライゼの盾となって突撃していきます。

みんなの死闘に勇気をもらった主人公は、ここで初めて輪廻の甘えを克服し、今一瞬に全てを賭け、邪大剣と神剣の二刀流で魔神に挑みます。

 

本来、邪大剣も神剣もグレートソード級なので片手では扱えないはずですよね。これは神魔の力を借りてこそ可能な戦闘形態でしょう。

 

このあり得ない剣撃を受けて、さしもの魔神も遂に、遂に大地にその身を沈めていきます。

 

かくて、魔神は討ち滅ぼされたのでした。

翼竜と三英雄の命を犠牲にして……。

 

エピローグでは、言ノ葉の答え合わせが行われます。

言ノ葉1「私は」、言ノ葉3「毒原を」、言ノ葉5「(ない)」。

「(ない)」って、しまらないなあ……と思っていたら、案の定。

 

私のライゼ=インカルナは、壱の国の王となり、しかし、その余生は幸いなものではありませんでした。

しかし、これはあくまでも後日談というもの。

魔神を屠ったことで、主人公は五国を確かに新たな時代へと導いたのです。

これはこれで、大団円と考えるべきでしょう。。。

 

……というわけで、私の「護国記」リプレイはこれでおしまいです。

お読みいただいてありがとうございました!

まだプレイしていないという方は、是非試してみてください。素敵な世界が広がっていますよ!

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

 

 

あ、拙著の宣伝もさせてくださいね。

デレクの選んだ魔法 (ちゃなのゲームブック)

デレクの選んだ魔法 (ちゃなのゲームブック)

 

 

最後に、これほどの大作を世に送り出してくださった波刀風賢治さんに、深い感謝を捧げたいと思います。

お疲れ様でした!

 

ちゃんとベストエンディングも見たいなあ。。

でも自分の執筆も進めなきゃ。。。

護国記リプレイ その29

ほぼリアルタイムでお届けする波刀風賢治さんの大作ゲームブック「護国記」リプレイ、遂に第29回、ラストステージです! 

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

 

 

主人公は遂に魔神を復活させ、その強大な体躯に挑みます。

1ヶ月後に挑んだ時には三英雄共々コテンパンにされましたが、今回は違います。何しろ1ヶ月に渡って各地の災厄を防ぎ、魔神の尖兵たる悪魔軍団をも殲滅したのですから。

それでも、魔神の力は強い強い。何しろあらゆる攻撃が効かない!とりわけ、斬れないものはないはずの神剣パルツィファルリゴメールが斬れないというのはショックです。さて、この無敵の謎は一体……ここで「逆転裁判」っぽい三択です。

 

魔神の本体は、ここにはない?

……いや、敵の攻撃は届いていますね。。

 

では、魔神の本体に触れていない、ということ?なんか、邪闘気みたいなものでガードしているのでは?

どうやらそのようです。主人公の仮説にフィオレンティナも頷きました。

続いてツヴァルカンが講釈を垂れ始めます。曰く、魔神は新月であり、隕石が落ちてくる……!

 

驚いたことに、メテオストライクを受けても魔神はノーダメージ。これはもう凍れる時の秘法を使っているとしか思えません。

 

穴の空いた天井から空を見上げると、そこには再び、最後の頼みの綱である翼竜ヴァイベルンが。主人公は翼竜に飛び乗って最後の特攻をかけます。

ところが、翼竜の炎と邪大剣モラルサカの同時攻撃でも魔神には通りません。反撃を代わりに食らった闇公子ヴェルファーノが戦線離脱。

この辺りの絶望感、まさにボス戦ですねー。

ところでヴェルファーノは主人公と本編であまり絡みませんでしたね。別ルートでは早めに接触するのでしょうか?彼の行動理念は正直よくわかりません。。。

 

ヴェルファーノを食らうその瞬間を凝視していた主人公は、魔神がシールドを展開するのを見届けます。次元断裂と言うらしいです。そしてこの力は、魔神が取り込んでいる魔竜の持つ神力に由来するとのこと。

 

ここでヴァイベルンが一つの決断をします。

それは、自らの命を犠牲にして、魔神の力を中和すること。

主人公の制止も聞かず、人のために魔神に特攻する翼竜。時間を操る翼竜と、空間を操る魔竜が、互いを喰らい合う。そんな神話的戦闘を主人公はただ見つめることしかできません。

そして、長い戦いの果て、消えゆく2体の竜。

ヴァイベルンの滅びに伴って、主人公の中に竜翼と龍脈の力が流れ込んできます。そしてそれは同時に、ライゼが輪廻の力を失ったことを意味していました。

 

不死者がその能力を失うというシチュエーションは、アメコミで緊迫感を出すためにしばしば用いられますね。ヒーローの多くは不死身だったりしますから。

 

しかし本編はゲームブック。これ以後、選択肢を間違ったら、唐突に「本を閉じること」で終わりを迎えることになるのでしょうか……絶対に負けられない! 

長らく続いたこのリプレイもようやく次回で完結です!(多分

護国記リプレイ その28

ゲームブック「護国記」のリプレイも遂に28回目。いよいよ最終決戦の趨勢も見えつつあります。

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

 

 

主人公たちは3体の双角鬼を倒したものの、アンデッドの軍団に繰り返し襲われて満身創痍です。

 

いよいよ危ないというそのところで、言ノ葉チェック。すっかりおなじみの「毒原を」です。

主人公はおもむろにツヴァルカン謹製のポーションを取り出してごくごくと飲み干します。おお、こんなところでお助けアイテムだなんて!いつもエリクサーをしこたま抱えたままエンディングを迎えるちゃなとしては、オートでアイテムを有効活用してくれるのは有り難い限り。

 

しかし、敵は文字通りのアンデッド。キリがありません。

もはや味方は全滅。……ぜ、全滅う?

おまけに地下道からはマンティコアがたくさん。あー、これはあれですね。以前倒した中ボスが雑魚キャラ扱いで湧いてくるやつですね。

これはきつい。。。あの勇者ドゥーエでさえもがっくりと膝を折っています。「The Elder Scroll IV: Oblivion」のオープニングで戦士ががっくりと膝をつくシーンを思い出しました。

 

それでもライゼは自分を信じる!仲間よりもまずは自分を信ずることを選びます。

マンティコアを片っ端から真っ二つにして、言ノ葉1「私は」を手に入れました。

 

そんなライゼを絶望の淵に叩き込むのは、骨竜の影。

ボーンドラゴン。リッチやドラゴンゾンビと並ぶアンデッドの王者。「ヒーローズオブマイトアンドマジック3」ではネクロポリス軍の頂点に位置するクリーチャーですね。炎の息も魔法も使わないけど、単純に空飛んでタフで強い!

流石の英雄たちも、いよいよお手上げ。

いよいよ限界を迎え、主人公は万感の思いで空を仰ぎ見ます。

……ん?空を仰ぐ?

 

ここでなんと、翼竜ヴァイベルンの登場です!

そういえば、1ヶ月前に転生して間もない頃、この翼竜とは言葉を交わし、空を見上げるとき助けに来てやろうと約束してくれたのでした。まさに、一番美味しいところを持っていくハン・ソロですねー。

 

ヴァイベルンはライゼを乗せて大空に舞い上がります。そして口から灼熱の業火を吐いて、骨竜を消し炭にしてしまうのでした。

 

ちなみにワイヴァーンというと「ヒーローズオブマイトアンドマジック3」では毒と飛行能力を持っているものの、ドラゴンには敵いません。このヴァイベルンはそもそも不死身ですし、翼竜というより神竜と呼ぶ方がふさわしい気がします。

 

辛くも勝利を得た主人公は王城へと凱旋します。そこに待っていたのは王女ヴィルファン。どうやらライゼのことが心配であとを追いかけてきたご様子。

ここでちょっと気になるのは、「自分が思いを寄せる相手が」と王女が言うこと。私は、ライゼと王女は王都襲撃からの逃避行で急接近したのかと思っていたのですが、その1ヶ月前から王女はライゼに特別な思いを抱いていたのでしょうか。。。

ヴィルファンは壱の国に伝わる古い歌を歌い始めます。その歌声は生き残った戦士たちの心に染み入り、いつしか大合唱となって調停寺院を包み込んでいきました。このシーンは是非実写映画で観てみたい!

 

その日の夜、ライゼの寝室をヴィルファンが訪ねます。ヴィルファンはライゼに残りの邪遺物を届けに来たのでした。魔神召喚に必要な5つの邪遺物がここに揃うことになります。

(ここでちょっとだけ意味ありげなモノローグがあって、次のパラグラフに移るのですが……二人は何をしてたのかな?)

間もなくフィオレンティナから、魔神の祭壇が見つかったとの報告。これで魔神召喚の準備が整いました。

いよいよ正真正銘、最終決戦です!待て次号!

護国記リプレイ その27

「護国記」のリプレイも第27回。全30回で美しく締めくくりたいところです。

つまり、これ以上の失敗は許されない! 

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

 

 

リアルシャトレンジェの最初に巻き戻ります。

まず、小鬼には剣歩兵を。

巨人が襲ってきたら、今度は穴熊で撹乱します。

……しかし、両翼から攻め込まれ、やはり敗北。

どうも手勢が足りないようです。

 

してみると、今度は釣り出してみましょう。巨人の侵攻に対していったん歩兵を下がらせます。

そう、開戦当初、巨人は攻城兵器を恐れて奥に隠れていたんですよね。のこのこ出てきた巨人を的に、大石と火矢が降り注ぎます。さらに戦士団が追撃して一網打尽。

 

しかし敵にはまだ魔犬と翼魔がいます。今度は魔犬に穴熊を当ててみます。

残る翼魔には騎兵……大丈夫かなあ?

 

……と思ったのもつかの間。騎兵は弓を装備していました!

先に言えよ(ボソリ

ファイアーエムブレムヒーローズでも、騎馬弓は最強ユニットですからねー。

 

見事勝利!……ところがどっこい、敵はネクロマンシーで死体を操ってきました。これではきりがありません。おまけに敵の一角には強そうな双角鬼が3体もいます。さらには騎兵に対する槍衾まで使われ、このままではじり貧です。

 

敵が密集陣形なら、投石攻撃で一網打尽にしてやりましょう!

……ダメでした。ならば弓矢で!

……これもダメ。ええー?じゃ、じゃあ歩兵で包囲して。

……ダメですか。これ、何度でも選択肢が出てくるけど、順番に選ばないと先に進めないギミックじゃないですよねえ……?

 

正解は、一番間違えっぽい「歩兵で正面攻撃」でした。

正確には、乱戦しつつ側面から別部隊で叩くことで、槍衾の機動面の弱さをつくというもの。「鉄床戦術」と言うんだそうです。いかにもオリジナルな名称ですが、ちゃんと実在しています。古代ギリシャで編み出され、近年では朝鮮戦争でも用いられたんだとか。

鉄床戦術 - Wikipedia

 

いよいよ大将戦。ドゥーエとブラクストンと並んで主人公も出撃します。

しかし、ちょっと不安ですね。いくら邪大剣を携え、戦術書を無限に読み漁っていても、ライゼの筋力と反射神経は文化系ですから。。。

 

と思いきや、主人公たちは双角鬼をあっさり一蹴。

しかし敵のネクロマンシーがますます強固になっていきます。

言ノ葉5をチェック。……持っていません。たぶんこの言ノ葉は主人公の戦闘技術を示していますね。。

続いて言ノ葉2をチェック。今度は「戦友と」ですね。

……あれ、選択肢にありません。。。

どこかで読み間違えたかなあ。

言ノ葉5を持っている方のパラグラフを覗いてみると、シーンは一緒で、「戦友と」が選択肢に出てきます。取りあえずそちらで読み進めましょう。

護国記リプレイ その26

ライゼの長い旅路も遂に、たぶん本当に終盤に差し掛かってきました。

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

 

 

弐の国の崩壊した二層城に、英雄たちが集結します。

これまでの振り返りを行い、来たるべき魔神との決戦に備えようとしたその時、悪魔の軍勢が押し寄せてきたとの報告が……って早いよ!

なんか、地平線が、空も海も黒い靄に覆われています。あれ全部魔物ってやつですね。。映画とかでは今日び見慣れつつある光景ですが、実際に遭遇したらもう裸で逃げ出すしかありません。

しかもこの魔物たち、五国ネイティブではなく、東夷に稀に見られる程度のもののようです。もしかしたら異界から湧いて出てきているのかもしれません。

連合軍はとにかく防衛線を張ることにします。うってつけの場所といえば、大堰堤ですね。

 

先日訪れた調停寺院で、会議の続きです。どうやら先の魔女マーテとの戦いでフィオレンティナが霊樹ルトドラゴラを召喚してしまったのがまずかったようです。

とにかく、ここで悪魔の軍勢を退け、魔神の本体を叩くしかありません。

ドゥーエが軍の準備をしている間に、もと司書のライゼとしてはちょっと読書を。。。

 

地図を開いてみます。すると、過去の行動についてフラグチェックするという珍しい選択肢が。

「散の国で、ブラクストンとともに空洞の底へ落ちたことがある」

ええ、ありますよ。言ノ葉チェックしたのにイベントが起きずに合流してしまったあれですよね。

まさかここであの経験が活きてくるとは。

もう一度言ノ葉チェック。「毒原を」

……何も展開しませんでした。また2行で終わりです。やってくれますねー。

ここで招集がかかりました。

 

敵は整然と軍を進めてきます。大軍を操る敵将の統率力は大したものですね。しかし、ランゼも作戦級の戦いならシャトレンジェで研究済み。私の頭の中では、カメラがランゼ視点からずっと上に伸びて、戦場全体を俯瞰するイメージです。

ここでは彼我の戦力をフィオレンティナが数値化して教えてくれます。まずは敵の小鬼をどうするか。選択肢は剣歩兵1000か戦鎚戦士団1300。

……どちらも単位当たり戦力は変わらなさそうですね。となると、ここは兵力を温存して、剣歩兵から先に使いましょう。

 

「チェスでもまずポーンからだ」と、マグニートー様も仰っています。

 

開戦後、敵の小鬼は意外と機敏らしいとの情報。剣の方がハンマーよりスピードで有利なので、ここは正解したようです。

しかし、敵はここで巨人軍を投入。うーん、次の手は……

 

穴熊は伝令の役目もあるし、現状維持や撤退では戦線が崩れる。ここは戦士団を追加投入します!

 

しかし、ツヴェルクの戦士たちは渋滞してしまった様子。うーん、失敗かな。。

続いて、魔犬に対して、穴熊か騎兵か。敵には翼魔も控えているのですが、そっちは犬や馬では話になりませんよねー。弓兵がいないと。。。

ここはランスチャージに期待して主力たる騎兵をぶつけましょう。

 

……おっと、まずまずいい戦いをしているようです。さて翼魔に対しては……穴熊しか選択肢がないorz

空からの襲来を受けて、あっさり絶命しましたとさ。えー、誰か弓を装備してる部隊はいましたっけ……?

護国記リプレイ その25

さて、このリプレイもついに25回。なんとか30回くらいでまとまらないかなー。無理かなー。

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

 

 

オーガを倒して通路を進む主人公たちに立ちはだかったのは、3つの獅子の頭を持つキュベレア=ドライフという魔獣でした。キメラの一緒でしょうか。呪文も使えるようだし、手ごわそうですよ!

 

今度は4択です。うーん、突撃は能がない。密集防御だと範囲呪文で一網打尽にされるおそれあり。敵前逃亡は論外。というわけで、散開!というかこの面子なら各自で勝手に戦った方がパフォーマンスが上がるでしょう。。。

 

……と思ったのですが、残念ながら誰も敵の呪文詠唱を妨害していない!えー、そりゃないよー。LAKANITOっぽい窒息呪文にやられて(ちゃなの脳内では)責任の擦り付け合いをしながら崩れ落ちる英雄達。。。

 

……というわけでコンティニュー。仕方ないので今度は突撃します。

しかしここで言ノ葉チェック。「中原を」「切り拓く」、うーん、どちらもないですね。。

 

そういえば、さっき毒草師のツヴァルカンが魔獣について解説してくれましたが、その前に言ノ葉チェックがありませんでしたね。他のルートでも毒草師と合流する展開なのかな?

 

……なんて考える間もなく、再び敗北orz

 

じゃ、じゃあ、防御、するしか……。

これでは窒息の呪詛には無力かと思いきや、ドゥーエの神剣の加護が呪詛の効力を散らします。こうなればもう、魔獣の体だって所詮は物体。神剣に切れぬものなし!

 

パルツィファルリゴメール 攻撃力150

★神剣:攻撃したとき、相手の防御力を0として扱う。

★天神の加護:敵対的呪文を一度だけ打ち消す。

 

カードゲーム風にしたらこんな感じ?強すぎますね。

 

しかし、こんな魔獣が王城を闊歩している時点で、もはやここは人間の住む場所ではなくなっているということです。主人公たちは気を引き締めつつ玉座の間に急ぎます。

 

果たして、玉座に座っていたのはいかにも悪そうな将軍。ドゥーエによると、元「浮沈剣士」セベリシモ=ドだそうです。ドゥーエとは称号を取り合う因縁があるというわけですね。

そして、彼の傍らにたたずみ、背後で兵士たちを操っている「魔女」。

 

敵は将軍のほかに細剣兵と双剣兵。そして魔女。こちらはライゼとブラクストン、ドゥーエ、そしてツヴァルカン。4対4です。

といったってツヴァルカンの武器は知識であって、白兵戦で役に立つとは思えない。実質3対4ですよねー。

 

まずブラクストンをどちらに動かすか?

うーん、情報が少ない。

手数の多そうな双剣兵にブラクストンの防御力で対抗してもらおうかな?

 

……続いて第二手。敵の将軍はやっぱりドゥーエに任せるとしましょう。

 

予想通り、浮沈剣士同士の決闘が始まります。二人とも左手に短剣を持っての二刀流。レイピア+マン・ゴーシュみたいなイメージかな?初心者だと自分の手を刺しちゃいそうですねー。

実力はほぼ互角。二人はもんどりうって倒れます。その先には今まさに詠唱を終えようとした魔女の姿が!

 

ここで言ノ葉4チェック。えー、持っていませんとも。

……おや?

言ノ葉4がない場合のリンク先がありませんね。。乱丁かな?

困ったことに、一度再ダウンロードを試した関係で、前のパラグラフに戻ることができなくなりました。こうなると、パラグラフ番号を振らない「シームレスフラグシステム」の弊害が出てしまいますね。。普通のゲームブックならぱらぱらとめくってやみくもに関連するシーンを探すところですが、本作でそんなことをすれば荒海に投げ出されてしまいます。

幸い、幻想迷宮書店さんにお問い合わせしたところ、ものの1時間ほどでお返事をいただきました。暫定措置として、言ノ葉4がない場合は、「夢見心地を」を選べばいいそうです。この対応の速さはとても有り難いですね。

 

さて、話を続けましょう。

魔女の声にライゼは聞き覚えがあります。マンティコアの陰にいたあの人ですよね。彼女の名前は……マーテ!

 

……待て待てマーテ。誰でしたっけ?

うーん、出てきたかな、そんな名前。もしかして読み飛ばしたかもしれないので、ちょっと検索してみましょう。

……ありゃ、135か所もヒットしました。これはそっ閉じして、読み続けることにします。

 

マーテは巨大なファイアボールを放とうとします。それを阻止したのは三英雄に並ぶ錬銀術師フィレンティナ。

彼女の大召喚で気勢を削がれたマーテは撤退します。

二層城は半壊状態です。ちょっと三下感の漂っていたド将軍も圧死。

 

国王デュレックスは避難していて無事でした。囚われてはいなかったようですね。彼の顛末はもしかして別展開で明らかになるのかな?

そして闇公子ヴェルファーノも到着します。これで三英雄はじめ主だった重鎮たちが一堂に会することになりました。

そこで行われるのは、「護国会議」。おお、五国と護国を掛けているんですね。まさに本書の核となる名場面になりそうですよ。