どうも、ちゃなです。
ネイキッドウォリアーの制作裏話、続きです。
「ネイキッドウォリアー」のゲームシステムは、武器と鎧、靴という3種類のアイテムを管理するだけの、ごく単純なものです。はじめての商用ゲームブック作品ということで、あまり凝った仕様にはせず、鉛筆もサイコロもなして気軽にプレイできるようにしました。ただし、現実味を持たせるためと、後述の「裸縛りプレイ」が可能になるようにするため、装備を見つけても身につけるかどうかは読者が選べるようにし、身につけると後で痛い目に遭うトラップアイテムも仕掛けました。
(ただ、この方法だとフラグ立てがうまく作れないので、終盤で手に入るあるアイテムだけは強制的に装備することになっています)
ゲーム序盤でどの装備を選ぶかが、本作でグッドエンドにたどり着くための最大の鍵 になっています。当然、強い装備を選べば良いのですが、本作では敵を倒すよりも早くゴールにたどり着く方が重要なので、足を守る靴が実は最も重要なアイテムになっています。
「ネイキッドウォリアー」では、真のエンディングにたどり着くためには鎧を一切装備しない(つまり裸)で最後まで到達する必要があります。これは、当初考えていたエンディングシーンの再現です。
さらに、武器も靴も一切使わなくてもクリアできたら面白いのではないかと考えました。いわゆる「裸縛りプレイ」ですん。
とはいえ、一切装備なしでもクリアできるゲームバランスにしてしまうと、普通のプレイでは難易度が下がりすぎてしまいます。
そこで、マルチエンディング方式を採用し、いくつかのグッドエンドを作りました。「真エンド」「ノーマルエンド」以外に「近衛隊エンド」「ハーレムエンド」「復讐エンド」があり、それぞれ特定の装備がないと辿り着けないようになっています。
本作にとって、マルチエンディングは、ゲームに広がりを持たせるためと言うより、難易度調整の意味合いが強いのです。
この特徴は、次回作「ネイキッドサバイバー」にも引き継がれています。