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ちゃなのゲームブック

ゲームブック作家「ちゃな」のブログです。Amazonキンドルで「ネイキッドウォリアー」等販売中!

エロいゲームブック

どうも、ちゃなです。

今回は、ゲームブックにおけるエロスについてです。

 

拙作ネイキッドシリーズはいずれも主人公が丸裸で始まるというアレな設定なわけですが、そもそも文化とエロは切っても切れない関係にあると言えます。インターネットがここまで隆盛したのもエロサイトのお陰という説がありますし、エロサイト見たさや美少女ゲームをやりたくてパソコンの使い方を覚えたという男性の方もいらっしゃることでしょう。文学作品にしても、映画にしても、エロスは一定の需要を支えています。

 

ネイキッドウォリアー (ちゃなのゲームブック)

ネイキッドウォリアー (ちゃなのゲームブック)

 

 

むしろ、いたずらに道徳観念に囚われて、エロを否定したり排除しようとするメディアは、廃れやすいと言われています。一方で、パソコンゲーム業界のようにエロだらけになってしまうのも、ある意味末期的と言えます。

 

では、まだまだ未熟ともいえるゲームブック業界に、エロスは出てくるのでしょうか?

実際、18禁のゲームブック作品というのは、電子書籍ではけっこう制作されています。そもそも、PCのアドベンチャーゲームゲームブックみたいなものですから、それを数え上げるときりがありません。

 

ですが、ここでは、直接的な性表現ではなく、フレーバーとして性的な要素を盛り込んだ、アダルティでエロいゲームブックを紹介したいと思います。

 

 第5位「ソーサラー

ソーサラー (アドベンチャーノベルス)

ソーサラー (アドベンチャーノベルス)

 

いきなり絶版本ですみません。本作は魔法使いものの三部作の二作目で、主人公が様々な魔法を覚えて悪魔と対決するストーリーです。舞台はファンタジーなのですが、途中で現代の米国っぽいところにトリップしてしまうこともあります。

そこでなんと、主人公が麻薬を飲んで、本当にトリップしてしまう展開があるんですね。夢の中で主人公は裸のガールフレンドとご対面することになります。

非常にソフトな描写ですが、状況を考えるととても危険です。ちなみに、実際に麻薬を飲んでしまう場合と、魔法で状況を予測する場合の2パターンがあり、前者はもちろんバッドエンドに直行です。

 

第4位「ハウス・オブ・ヘル」

ハウス・オブ・ヘル (HJ文庫G)

ハウス・オブ・ヘル (HJ文庫G)

 

スティーブ・ジャクソン氏の名作「地獄の館」を翻案したものです。パラグラフ構成は変わっていませんが、主人公が無色透明の「君」ではなく、女子高生としてキャラ付けされたことで、雰囲気が大分変わっています。

ファイティングファンタジーシリーズに無理に萌え要素を付け加えたことを批判する向きもあるのですが、本作はホラーで、主人公は勇者でもないただの無力な人間なので、映像的には女性の方が映えますね。拷問部屋に捕らえられた少女の末路を思うと、ぐっとくるものがあります。お約束の、生け贄にされてしまう裸の娘も出てきます。

 

第3位「モンスターの逆襲」

これも残念ながら絶版のようです。主人公はなんとゴブリン!別のモンスターに進化できる首飾りを武器に、家族を殺した冒険者たちへの復讐の旅に出るというストーリーです。モンスターを主人公にした作風は山本弘氏の十八番ですね。

終盤に、氷漬けにされた裸の美少女が出てきます。読者としては眼福なのですが、主人公はモンスターなので全然惹かれません。そして当の美少女の正体は……。こういうちょっとしたエロスをさりげなく入れ込んでくるあたりも氏の真骨頂です。

 

第2位「バック・トゥ・ザ・フューチャー

これまた絶版ですねー。かの名作のストーリーをそのまま、ゲームブックにしたものです。

この作品では、映画を観た人が誰でも想像するIF展開が仕込まれています。原作では、過去に戻った主人公が、結婚する前の母親といい仲になってしまうわけですが、そこで最後の一線を踏み越えてしまうと……最後の最後で嗚咽を禁じ得ないバッドエンドが待っていますよ。

 

第1位「竜の血を継ぐ者」

竜の血を継ぐ者

竜の血を継ぐ者

 

 ベスト10でも紹介した作品です。ナムコの名作「ドラゴンバスター」のゲームブックのリメイクです。

本作はロマンスをテーマにしており、相手の王子様に対する主人公のいじらしい恋心が繊細に描かれています。それだけでもエロスを感じさせるのですが、本作では主人公が危ない目に遭うシーンがいくつかあります。

特に最悪なのは、酒に薬を混ぜられて、眠っているうちに悪戯されてしまうという展開。まあ、女だてらで一人旅を続けていれば、よこしまな男に狙われることだって少なくないでしょうね。直接的な描写ではありませんが、それがまた現実を否認したい主人公の想いを表現しているようで、なんとも切ない気持ちにさせられます。

 

番外編「Master of the Manor」

Master of the Manor (Spanking Adventures Gamebook Book 1) (English Edition)

Master of the Manor (Spanking Adventures Gamebook Book 1) (English Edition)

 

スパンキングアドベンチャーと銘打たれている通り、本作はれっきとしたSMゲームブックです。主人公の女性は洋館に迷い込み、女主人に調教されてしまうのです!

本作には「お尻の赤み」というすごいステータスがあります。当然、ぶたれる毎に赤くなっていき、限界を超えると能力値が減少して、最後は人格崩壊に至ります。

当然ながら性描写満載で、飲尿シーンまであるというハードコアな作風なので、今回は選外としました。全677パラグラフという大作ですが、各パラグラフがあまりシャッフルされていないので、頭から読んでいくだけでストーリーが大体わかります。アダルト小説としてもいけますよ。

 

あ、そうそう、この作品は、FT書房さんのミニゲームブックで杉本=ヨハネ氏が紹介していたものでした。

ゲームブックへの道 ミニゲームブック集2

ゲームブックへの道 ミニゲームブック集2

 

 このシリーズの中にも、エロネタを扱ったゲームブックがあります。ロア・スペイダー氏の「悪魔の宴」とかね。

 

このように、エロティックな展開を含むゲームブック作品は結構あります。

一方で、主人公が無色透明な「君」である場合、主人公がエロスに巻き込まれるのを好まない読者もいることでしょう。

エロスをフレーバーとしてどう使いこなすか、作者の力量が試されていると言えます。