どうも、ちゃなです。
波刀風賢治さんの大作ゲームブック「護国記」リプレイも第5回。といってもまだまだプロローグです。
前回のちゃなの予想、見事に外れました。鎧を着こんで逃げるなんて展開はありませんでした。また、フラグが立ったと思った秘密の脱出路は、どの選択肢を選んでも発見できるものでした。
選択肢を見落としていたこともあり、かれこれ数十回死にました(笑)。
いったいどういう道をたどったのかもわからなくなってしまいましたが、とにかく主人公は満身創痍で逃げ……切れませんでした。左手を失い、「闇公子」なる英雄に松明一つで挑みかかり、木っ端みじんに砕け散ります。。。
ここからが物語の始まり。
主人公はいつもの編纂室で目を覚まします。なぜか左手に青黒い光を宿している以外は、あの惨劇の起きる前とまったく同じ状況です。
主人公が死の直前に手に取った、宝物庫から執事が持ち出した「残穢石」なる魔法の宝石。闇公子も残穢石に執心していました。もしかしてあの石が魂をつなぎ留めて時間を巻き戻したのでは?
閑話休題。ループものは、ゲームブックとは非常に相性が良いです。
かの「ソーサリー!」最終巻「諸王の冠」では、極めてミニマムな仕掛けでループを形成しています。それが第一巻から提示されていた最強呪文の効果と絡んだところに度肝を抜かれました。
諸王の冠―ソーサリー〈04〉 (Adventure game novel―ソーサリー)
- 作者: スティーブジャクソン,Steve Jackson,浅羽莢子
- 出版社/メーカー: 創土社
- 発売日: 2005/04/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 13回
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山本弘先生も「超時間の檻」でクトゥルフ神話をテーマにループものを扱っています。
おいしいたにしさんの「寄生木の夜」は、ループ+憑依ものです。本作は通常のパラグラフ管理ではなく、名前+時間というユニークな進捗管理を採用しています。
そして拙著「デレクの選んだ魔法」も宣伝させていただきますね。真のエンディングにたどり着くためには、ある魔術を開発して2周目に到達する必要があります。
ゲームブックはパラグラフを使いまわす構造上、ループが非常に効率的に働くんです。
でも、本作「護国記」はおそらく単方向作品で、パラグラフの使いまわしはしていないはず。
一体どんな仕掛けが待っているのか、あるいはループをシステムには組み込まずストーリーのギミックとして活用しているのか。わくわくしながら読み進めるとしましょう。
次回に続きます。