どうも、ちゃなです。
早いもので「護国記」のリプレイももう10回目。
以前FFシリーズのEye of the Dragonの誌上リプレイをやったときはちょうど10回で完結したのですが、本作はまだまだ序盤っぽいですよねー。この調子で全100回とかになってしまうと顰蹙だし、どうしたものやら。。。
ともあれ、 何度も輪廻を繰り返して主人公は王城脱出の道を探します。
隠し部屋での近衛隊長との対決にはいくつかパターンがありましたが、結果的には前回のルートがほぼ最善でした。王女がなぜあの場所に現れたかわかる展開もあって、「おっ?」と思ったのですが、結末は同じでしたね。でも、エンディングの一つで、ヒントらしきものが垣間見えたのは僥倖でした。やはりみんなを救うには三英雄を何とかするしかない……!
というわけで、今回はクラインに敵を退ける方法を相談します。
とは言っても敵は当代の三英雄。レベル1で竜王とゾーマとダークドレアムを相手にするようなものです。せめて何か武器があれば……
となると気になるのは武器庫にこれ見よがしに封印されていた武器です。これまでのルートでは、封印が破れなかったり闇公子に見つかってしまったりでしたが、先に儀仗兵に面会しておくと、クリスナイフをもらえます。これは某ゲームブックでは地獄魔神に対して技術点+6の効果があるという最強の武器!(ただし刃が曲がっていてすごく使いづらい)
儀仗兵には以前にもあったことがありましたが、こんなものくれませんでした。どうやら主人公が敵と戦う決意を新たにしたことが伝わったようです。
このように、A→B→CのルートとA→D→C’のルートとで展開を変えるというのは、コンピュータゲームでは定番ですが、ゲームブックではパラグラフ番号とフラグ分岐という動かぬ証拠があるので、なかなか処理が難しいです。従来作では、重要な局面ではパラグラフジャンプ(本文には指示されていないパラグラフへの遷移)を用いて隠したり、いっそヒントとしてフラグを見せてしまったりと、色々な手法が用いられてきました。本作はシームレスフラグシステムによってコンピュータゲームに近いプレイ感覚になっていて、読者としては「同じシーンぽいけど……もしかしたら違うかも……」というゾクゾク感を味わうことになります。
しかし、クリスナイフを闇公子に突き立てるというのはいかにもベタですよねえ。そんなことしなくても彼は火に弱いのでどうとでもなるのですが。。。
やっぱり武器庫の魔剣らしいものが欲しいなあ、と思って再び(というか10回めくらい)武器庫を訪れると、これがビンゴでした。クリスナイフは魔剣の封印をかち割る力を秘めていたのです。かくして主人公は邪大剣モラルサカを手に入れました。
しかしこの剣、案の定重い重い。ライゼはドラクエの主人公とは違います。剣に振り回されるのがオチですよね。この辺りは本当、甘さのない重厚な作りつけです。
そこで主人公が取った手段は……死んで学ぶこと。
クラインと悲痛な誓いを交わし、何度も何度も三英雄に挑み、少しでも立ち回りと戦闘技術を身につける。肉体は毎回リセットされますが、記憶と戦闘経験は少しずつ上積みされていきます。
このくだりもループものでは結構目にするものですが、言ってみればシューティングゲームを攻略するようなものですよね。
少しでも先に進むとともに、無駄死にをせず何かを掴み取ること。絶対勝てないとわかっている相手に対して無謀な戦いを挑み続ける主人公。
並大抵の根性では身が保たなかったでしょう。ちゃなには到底無理です。これがゲームブックで良かったなあ。。。
晴れて、次に死んだ後の飛び先は、何十回と目にした「無限回廊」ではなく、新たな「無限回廊」でした。
おそらく後にヴィルファン王女が記したと思われる「護国記」は、第2章第13節まで進みました。
最後に宣伝を。章立てのあるゲームブック作品は結構珍しいかと思います。拙著「デレクの選んだ魔法」は、第1章からストーリーに沿って章立てで進み、第5章の後で終章を迎えるのですが、ここに一つトリックがあります。興味を持っていただければ幸いです。
次回に続きます。