ちゃなのゲームブック

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護国記リプレイ その14

どうも、ちゃなです。

護国記のリプレイはこれで14回目。でも、そんなに時間がかかっているわけでもありません。毎日ちょっとずつ読み進めています。

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

 

 

ゆっくり読んでいると、過去のエピソードを忘れてしまうというのはよくあることですよね。でも本書はそんな心配も不要。何しろ物語内では一日さえ経っていないのですから。。。

 

唐突に森を訪れた主人公。そこで出会ったのは、一か月後に城壁を破壊し、主人公とボードゲームに興じた、あの翼竜でした。なんと、ここでは翼竜との会話が成立します。

彼(?)によると、残穢石はもともと翼竜のものであったとか。あれを取り戻すために翼竜は三英雄に手を貸したようです。しかし石がライゼの体内に入った今となっては、ライゼの後悔が消えるまで石は戻りません。もともとライゼに敵意は持っていなかった翼竜は、ここで時の超越者として重要なヒントをくれます。

それは、国王が魔神を復活させた動機について。

確かに、名君がいきなり魔神の復活だなんておかしいなあ……とは思っていたのですよね。

 

主人公は王に真意を問うために、「剣の審判」に訴えます。これは、命を賭して国王の真意を問い質すための儀式のようなものです。もちろん、会話の選択肢を間違えると首が飛ぶことになります。

 

どうやら、王は、力を溜め込む前に自ら魔神を復活させ、被害を最小限に食い止めようとしていたようです。ところが、最後の一か月で未曽有の災害が各地で起きたため、魔神は力を増し、想定以上に強大になってしまい、三英雄の全滅という悲劇を招くことになりました。

うーん、これはどうなんでしょうか。

確かに、よくある「復活した魔神を倒しに行く」設定の冒険譚を読むにつけ、「黒幕って、魔神復活を急ぎすぎたんじゃないの?むしろ復活させずしばらく力を溜め込んでおいた方が勇者にとって厄介な展開になったのでは……」と思うことがしばしばありました。

でも、私だったらまずは封印の祭壇を郊外に移すところから始めたいかなあ。封印を動かせないならば、せめて適当な理由をつけて住民を退避させておいてほしかったな。。

なお、このことを知っていたのは、どうやら王の直属のスパイ集団「ダンデライオン」だけだったご様子。儀仗兵たちはうすうす気づいていたようですが。。。

 

目論みが外れて魔神の復活が世界の破滅を招いてしまうことを知った王は、一計を案じます。それはライゼをスパイの長に任命して、各地で起きる騒乱の芽を事前に摘み取ること。そうすることにより、復活した魔神の戦力をそぎ落とすことができます。

この辺り、協力型ボードゲームのネタにできそうですね。イメージとしては「ヴィーナスアンドブレイブス」みたいな感じで、各地を回って揉め事を解決しつつ最終決戦の準備をする、みたいな。預現者役のプレーヤーや限定的な手段で他のプレーヤーに今後起きるイベントの情報を伝えることができる、というギミックも面白そうです。

ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~ - PSP

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なんてね。この先、本当にそういう展開になってるかもしれません。