どうも、ちゃなです。
ゲームブック執筆が煮詰まってくると、唐突に他の作家さんの作品を解析をしたくなることがあるんですね。。
というわけで今回はチャート解析第10回、スティーブ・ジャクソン氏の「サイボーグを倒せ」です。ちょうど世間は「アベンジャーズ」祭りの真っ最中ですしね。
本作はファイティングファンタジーシリーズの一作で、原題を”Appointment with FEAR"と言います。舞台は現代の米国タイタンシティ、主人公は「シルバー・クルセダー」というスーパーヒーロー!いわゆるアメコミものですね。
日本語の冊子はとうに絶版していますが、STEAM等のアプリは現在でもプレイ可能です。描写がアメコミ風にアレンジされています。
本作の主人公は名前をジーン・ラファイエットと言います。無色透明の「君」ではありません。表の顔は会社員ですが、コスチュームに着替えて「シルバー・クルセダー」としてヒーロー活動をしています。「スパイダーマン」タイプですね。伯母さんがいるのもそれっぽいところ。犯罪者に素顔を見られてしまうとバッドエンドになります。
さて、本作では主人公の特殊能力を「超体力」「思念力」「超技術」「電撃」の4種類から選ぶことができます。
「超体力」はいわゆるスーパーマン。筋力が爆発し、原技術点は13になり、空を飛ぶこともできます。最も死ににくいタイプだと思います。
「思念力」はテレパスですね。他人を操ったり、物体を動かしたりできます。
「超技術」では、腰の飾りベルトに収納したハイテク兵器を使いこなします。
そして「電撃」は一撃必殺の高圧電流を操るのですが、放つたびに体力点を2点消費し、さらに技術判定に成功しないと命中しないのが困りものです。原技術点が低いと苦戦しそうですね。
いずれかを選ぶと、二つの「手がかり」を得たうえで、ゲームスタートです。
主人公はいつもの技術点・体力点・運点の他に「英雄点」というパラメータを持っています。これはシナリオクリアのボーナス点のようなもので、ゲームクリアにはまったく影響しませんが、高いほど優秀なヒーローと見なされることになります。
それではチャートを見てみましょう。
はい、例のごとく、これだけでは何やらわかりませんね。。。
でも、全体がいくつかのクラスタにまとまっている感じがなんとなく見えますでしょうか?このクラスタ一つ一つが様々なヴィランの引き起こす事件に該当しているんです。
赤いマスは戦闘です。黄色のマスはデッドエンドです。
そして特徴的なのが、水色マス。これらのパラグラフではヒントが得られます。そのほとんどが、パラグラフチェンジのためのフラグになっているのです。
なお、本作ではいわゆる「アイテム」がほとんど出てきません。冒険記録紙にもアイテム欄が存在しないのです。ただ、終盤で手に入る「回路妨害器」は唯一にしてクリアに必須なアイテムになっています。
続きます。