スティーブ・ジャクソン氏のゲームブック「サイボーグを倒せ」。
この作品、実は安田均先生が既にフローチャートを公開しています。
今回、ちゃなはあえて安田先生のチャートを参照しないで自分でチャートを作成しました。まあ、間違っていたら、ご愛敬ということで。。。
では、始まりのところから見ていきましょう。
右上に並んでいるのは、選んだ超能力毎にもらえる「手がかり」です。特に「超体力」を選んだ場合、ここで必ず手に入る手がかりを後で活かさないと、ゲームをクリアすることができません。
濃い青のパラグラフは、パラグラフジャンプのための手がかりを必要とするパラグラフです。例えば、パラグラフ405ではリッチ親分のメダルを見つけて彼を追跡する機会が与えられます。手がかりがないとリッチを逮捕して英雄点を得ることができません。
他方で、別の事件を追いかけている最中にも手がかりが手に入ります。
なお、超体力を持っている場合、パラグラフ137で「35の反対」というヒントが得られますが、残念ながら私はこの意味が最後までわかりませんでした。
引き続き様々な事件が起こります。
本作ではいわゆるデッドエンドは最後を除いては少なめです。しかしハイジャック犯「拷問鬼」への対応を誤ると主人公といえど墜落死を免れません。他にも、乗客全員死亡というトラウマティックな展開もありえます。
さて、本作の最終目的は「恐怖結社」のボスを捕らえることなのですが、そのためには結社の幹部が集まる会議の場所や時間を突き止めなければいけません。そのための手がかりは様々なところに散らばっています。なんとなく事件を解決していると、最後の最後に会議を止められずにバッドエンドになってしまうのです。
例えば、「超体力」を持つ主人公の場合、拷問鬼を逮捕すれば、恐怖会議が行われるのが27日であることが明らかになります。ここで聞き逃すと、もはや詰みなのです!
しかし他の特殊能力の場合、この情報は手に入りません。別の場所で他の情報を入手する必要があります。
こういった形で、冒頭で選んだ主人公のタイプ別に攻略手順が異なるのが本作の特徴です。リプレイ性を高める一方で、攻略の難度を引き上げる要因にもなっています。
さて、主人公はヒーロー活動のため出社できず、上司からこっぴどく叱られます。正体隠匿ヒーローのお約束ですね。しかしその後の余暇の過ごし方にもご用心。
「電撃」を持っている場合、ボスの機嫌を取るために是非デパートのゲーム売り場に足を運んでください。そこで遭遇した火の戦士を倒すことで、会議が28日に行われることが判明します。書籍売り場で「火吹き山の魔法使い」なんて買っていてはいけませんよ!
まだまだ中盤戦ですが、読者によっては既に詰んでしまっていたりして。。次回に続きます。