ちゃなのゲームブック

ゲームブック作家「ちゃな」のブログです。Amazonキンドルで「デレクの選んだ魔法」等販売中!

ゲームブック制作を実況中継(2)

おはようございます、ちゃなです。

ブログ執筆の中でゲームブックをまるまる一本作るというなかなか無謀な試みは本日2日目を迎えます。2週間で完成を目標としていますが、もちろん他に色々と用事もありますので、まあ無理のない範囲でということで。。

 

さて、趣旨からするとブログ執筆中以外はなるべく作品のことを考えないようにすべきなのですが、そうはいってもついつい構想してしまうもので、まずは昨夜考えたことをメモしてみます。

・8人の主人公の行動パターンを構築しておいて読者が誰のどんな行動を選んだかで分岐させるやり方が王道。しかしそれだと通常の8倍の容量を食うのでかなりの大作になってしまう。今回は短期決戦にしたいのでボツ。

・ということは双方向作品ではなく、読者が選んだ道によって大体誰が何をするかを決めてしまう方が良い。「死の罠の地下迷宮」みたいな感じ。

・100パラグラフだと迷宮の中の仕掛けはせいぜい4~5つくらいしか作れなさそう。

・幻の9人目がいたら面白いのでは?2周め限定で。→採用。「ンドルフ・アフラウス。年齢不詳男性。暗殺者。目標は挑戦者達の全滅?迷宮の破壊?」8人の誰を選んでも進めない分岐を作っておいて、叙述トリックみたいに突如登場させるのはどうか。

こんな感じですかね。

そういえば主人公の名前チェック(他作品と被ってないか)やってないなー。たまに無意識にパクっちゃうことがあるので、結構大切です。「サー・デレク」が「カー・デリング」に似てるのに気づいたときはビックリしました。別にオマージュのつもりはなかったのに。。。

デレクの選んだ魔法 (ちゃなのゲームブック)

デレクの選んだ魔法 (ちゃなのゲームブック)

 

カルバドールは京都のバーの名前。由来はカルバドスなのでさもありなん。

ソロンはギリシャの政治家。医薬品の商品名も。

あとは一般的な名称なのでまあ大丈夫でしょう。

 

あ、通常なら、メインキャラは出で立ちや喋り方など、描写に関わる設定を最初に簡単に決めておきます。途中で髪の色が変わったりするとまずいので。。

ただ今回は、地の文で誰が喋ってるか特定してしまうと、その人物が主人公の場合に矛盾してしまうので、どうとでも読めるようにしておいた方が無難です。

「キング・オブ・ファイターズ」シリーズでチームエディットしたときみたいな感じです。「何?」「お前は……!」「……」みたいなやつね。

ですからこの時点ではあまり細かい設定を決めずにおきます。

 

というわけで、チャート執筆を続けます。

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Flowchart

 

ところで、主人公の能力による分岐は、戦闘、罠、魔法の仕掛けをクリアできるかどうか。

9人いるということは、2*2*2で1人余る勘定ですね。

・イシス 戦闘NG 罠NG 魔法OK

・カルバドール 戦闘OK 罠OK 魔法NG

・ソロン 戦闘OK 罠NG 魔法OK

・無明のターナー 戦闘OK 罠OK 魔法NG

・ノア 戦闘NG 罠OK 魔法NG

ホッブス 戦闘NG 罠NG 魔法OK

・マリー 戦闘NG 罠OK 魔法NG

ランドマスター 戦闘NG 罠NG 魔法NG

・ンドルフ 戦闘OK 罠OK 魔法OK

うーん、こうして適当に割り振ってみると、イシスとソロンとホッブス、カルバドールとターナーとンドルフがそれぞれ被ってる。。もうちょっと考えておけば良かった。

少し手を入れましょうかね。

 

……とここに来て昨日のエントリの誤記を発見。あとで修正しておきます。

 

ノア 10歳男性。少年。何でこんな少年が?抜群の運動神経と指先技を使うが、戦いは苦手。アバーティッサ復活の生け贄として投入された。もちろん本人は知らない。

戦闘NG 罠NG 魔法NG

カルバドール 20歳男性 荒れくれ者。教祖の隠し子の一人で、目標達成よりもむしろ裏切り者の始末が主な任務。

戦闘OK 罠NG 魔法NG

無明のターナー 40歳男性。盗賊。金目当てで教団の有力者から雇われた。目標達成できなくても金が手に入ればOK。

戦闘NG 罠OK 魔法NG

ソロン 50歳男性 魔術師。魔神よりもそれを封じた魔法陣の技術に興味がある。 

戦闘NG 罠NG 魔法OK

マリー 30歳女性。踊り子にして探索のプロ。実はナイフ投げの名手。公募によって選ばれた別の参加者を殺してすり替わった。つまりキン肉マンソルジャー。目的は謎。

戦闘OK 罠OK 魔法NG

イシス 20歳女性 神官 魔法が得意で探索もこなせる。正統派の主人公。目標達成を一途に考えているので、自分の勝ちには必ずしもこだわらない。

戦闘NG 罠OK 魔法OK 

ホッブス 60歳男性。ホッブスときたらリバイアサン。というわけで召喚術使い。腹心の悪魔アレスを使役して戦闘させる。

戦闘OK 罠NG 魔法OK

ンドルフ 年齢不詳男性。この迷宮の元地主。教団に迷宮を譲った手前、探索の行く末を見守るため参加した。という名目で、実は政府から探索隊を壊滅させるよう勅令を受けている。

戦闘OK 罠OK 魔法OK

よし、これで八者八様になりました。一人減りましたけど。。。

チャートも直してみます。

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Flowchart2

とりあえず、最初の分かれ道から、戦闘、罠、魔法の仕掛けに分岐するようにしてみました。一旦分かれ道に戻って選び直すことで単独行動も可能です。その場合、先行者の死体があったりなかったりするとテキストに矛盾を生ずるので、死体の残らない落とし穴のような仕掛けを使います。

インパクトを持たせることと、主人公によってはそれが目的の場合があるので、同行者に襲いかかる選択肢もぼちぼち作っていきます。しかし誰かを殺してしまうと以後その人物が登場するシーンには合流できなくなるので、パラグラフ数が激増してしまいます。この点も注意が必要。分かれ道一つだけで既に50パラグラフ近くに及んでいます。

なお、Playground Flowの使い心地ですが、可もなく不可もなくかなあ。チャートの視認性が悪いのはGBATに劣りますね。新たなシーンを追加する際にパラグラフ番号を自動で割り振ってくれないのも面倒くさい。リンク生成の仕方が複数あるのは、こなれてない感じもしますけど、利用者のスタイルに合わせて使い分けられるので、一長一短でしょうか。100パラまでなら無料で使えるGBATに軍配が上がりそうです。

ん……html形式でのダウンロードができないなあ……?