ちゃなのゲームブック

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ゲームブックの制作実況(8)

こんにちわ、ちゃなです。

新作ゲームブックは昨日でチャートが完成しました。あとはテキストを執筆するだけです。

とはいえ、今回は下書きの段階でストーリーの細部を詰めてないので、制作はここからが本番といったところ。

登場人物の設定も少々変わりました。

・ノア 少年。

クリア条件 途中で後戻りして迷宮から脱出する。

特殊イベント 最後まで誰かと一緒に行くと生け贄にされる。

・カルバドール 戦士

クリア条件 裏切り者のマリーを殺す。

特殊イベント なし

・無明のターナー 盗賊

クリア条件 宝部屋に到達する。

特殊イベント なし

・ソロン 魔術師

クリア条件 コントロールセンターに到達する。

特殊イベント なし

・マリー エージェント

クリア条件 魔神復活を阻止→イシスとともに魔神を復活

特殊イベント イシスと同行すると友情が芽生える

・イシス 女神官

クリア条件 魔神を復活させる

特殊イベント なし

ホッブス 召喚士

クリア条件 兄の亡霊と再会する

特殊イベント なし

・ンドルフ ???

クリア条件 全員を殺す

特殊イベント 一周目では選べない

昨夜考えたのはホッブスについて。役柄もクリア方法もソロンと酷似しているので、設定を大幅に弄りました。自分の使役する悪魔を訓練するのではなく、過去に迷宮に挑んで帰らぬ人となった兄の身に何が起きたのかを突き止めることを目的とします。

 

まずプロローグ。ここは教祖サッカバートからの手紙というか呼びかけの形式で書いてみます。

続いてお定まりのルール説明。主人公の名前が唯一のパラメータであることを明示します。

私の作品ではパラグラフジャンプの有無についても記載しておくのが通例なのですが、本作はパラグラフジャンプが隠し主人公の一カ所だけなので、敢えて書かずにおきます。他作品を読んでいただいている方限定のミスディレクションですね。

逆に「ファントムドミネーション」の前書きでは、他作品の書きぶりとのわずかな違いがヒントになってたりします。

 こういう細かすぎて伝わらないこだわりは、クリエイターとしては考えてて楽しいですが、基本伝わらないのであくまでほどほどに。

 

物語の舞台は帝国。帝国とだけ曖昧に記述しておきます。一応、エクスフィアの帝国朝時代、「魔皇を継ぐ者」の舞台である闇の帝国をイメージしています。

魔皇を継ぐ者 (ちゃなのゲームブック)

魔皇を継ぐ者 (ちゃなのゲームブック)

 

 同作では皇帝ラグナリウスとその一族が偉人として描かれていますが、本作では帝国は悪役ですからね。同じ帝国かどうかは読者の想像にお任せするようにします。

迷宮が存在するのは帝国辺境のミズリン。ミズリンはたまたま昨日観た「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のスターロードの故郷ミズーリ州から。

 

パラグラフ1では唯一、読者を気にせずにすべての登場人物の台詞を出すことが出来るので、彼らの特徴や関係性について描写しておきます。小説ではないのであまりやり過ぎると読者が飽きてしまうのでほどほどに。革鎧=盗賊、といったアイコンにもある程度頼ります。普通は口調などを印象づけて区別をつけやすくするのですが、本作では誰のセリフかわからないようにする必要があるので、あまり個性を出さないようにします。

ここで第八の登場人物であるンドルフの存在を臭わせるかどうかは迷うところですね。遊び心で台詞を一つだけ混ぜ込んでおくくらいにしておきましょうか。

あと、カルバドールの標的がマリーというのはなにかヒントが要りますね。現状誤った人物に襲いかかるパラグラフは用意できてないのですが。ただ選択肢があるから襲ってイシスとの二択というのはあんまりです。

女性というヒントを与えれば二択に絞れるけど、逆に単純すぎるかなー。男の娘というのも考えましたが。。。

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Text1

頭の中では色々と考えつつも、とりあえず思いつくままに書き進めていきます。

今回は100パラなので、後で矛盾が出てきても直すのはさほど手間ではありません。そもそも本作はすべての主人公ルートを逐一確認しなければならないので、推敲の手間が結構大変そうですが。。。