ちゃなのゲームブック

ゲームブック作家「ちゃな」のブログです。Amazonキンドルで「デレクの選んだ魔法」等販売中!

ゲームブックの制作実況(9)

ちゃなです。

本文執筆しながら曖昧だった設定を煮詰めていきます。

この工程は作家によってかなり異なると思います。私は長編の場合はそこそこ詳し目に決めてから書き始めるのですが、今回は企画ものの短編ということもあり、私自身が試行錯誤しながら後付で設定を作っています。効率は悪いけれど、意外な発想を思いつきやすいとの、何より書いてて楽しいのが最大のメリットですね。完全に決めてから書き始めるとひたすら作業になってしまうので。。

 

さて、カルバドールがどうやって裏切り者を見つけるのか。

標的は男だが、女に化けているかもしれない、という情報を出すのはどうでしょうか。メタ視点かつ振り返りなのですが、パラグラフ1で唯一地の文で性別を明かしていないマリーに疑惑の目が向くかもしれません。

あるいは、パラグラフトリックを使うのはどうか。パラグラフ番号に意味をもたせ、例えばパラグラフ番号が10の倍数で会話した相手はシロと判断できる、といった特殊ルールを設ける手法です。パラメータや分岐、テキスト量を増やさずに読者に情報を与えることができるので、本作には割と合うかもしれません。パラグラフの割り振りに手間がかかりますが。。

 

とにかく、登場人物のイメージを膨らませながら紹介文のパラグラフを作っていきましょう。

イシスは主人公らしくオーソドックスに。

カルバドールは先ほどから悩んでいて、とりあえず普通に書いておきます。

ソロンは東方の出身なので、それらしい設定を考えます。帝国というのは国を併合して大きくなるものなので、ソロンの故郷も征服されたことにしましょう。東方ではありませんが現在制作中の「オクトシャードサーガ」にはシンカーンという都市国家があります。日本語をもじった名前にしましょうか。魔術なので大学、大きい学……法医学……ローイガク王国。変な名前!大丈夫、100回も書いてればなじんでくるでしょう。。。

描写の制限を増やしたくないので、本編では年齢を明らかにしないことにしました。とはいえソロンはそれなりの年齢です。運命の徒で何度も憂き目に遭っていて、いい加減独立したいというところで迷宮の魔力を独り占めするチャンスをつかんだことにします。試しにパラグラフトリックも仕込んでみましょうか。

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Text2

ノアは……あんまり書くことありませんね。人生経験も短いし、ただ脱出するだけですからねえ。。

せっかくなのでサッカバート御大を登場させておきます。いい人なのか悪い人なのかなんとも言えない感じで。一周書き上げたら描写を変えるかも。。

 

うーん、テキスト執筆の速度が想定より遅いなあ。これじゃ2週間で校了はちょっと厳しいかも。。。