ちゃなのゲームブック

ゲームブック作家「ちゃな」のブログです。Amazonキンドルで「デレクの選んだ魔法」等販売中!

ゲームブックの制作実況(15)

ちゃなです。

ゲームブックの制作実況もいよいよ延長戦。完成するのはいつの日やら。。。

 

ソロンのエンディングを執筆。彼はプロローグで何度も道を変えていくうちに誰も信じられなくなり、自らが城主となることを選びます。いかんせんプロローグとエンディングでしか彼の生き方が語られないので、感情移入しづらいかもしれません。

 

続いて、中央の道。こちらは戦闘シーンですが、例によって誰が一緒かわからないので、あまり具体的な描写は出来ません。主人公がノアの場合も想定して、主人公は自ら戦わないようにしておきます。武器を特定しないので、「得物」という用語が大活躍しますね。これ、別途制作中の「オクトシャードサーガ」でも、戦闘ごとに読者が使用武器を選ぶ関係でよく使う言葉です。ソーサリアンTEXTでも、武器が剣でも斧でも杖でもいいように多用してました。

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ちなみに以前にも書いたとおり、本作の執筆に使っているのは、ソーサリアンTEXTのシナリオ作成ツール「Playground Flow」です。まだまだ荒削りですが、制作者様が日に日に改良を重ねていて、しかも当方の要望にもどんどん答えてくださるので、とても有り難く思っています。ちょっとおこがましいですが、汎用ゲームブック制作ツールとして大事に育てていきたいですね。

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……ありゃ。単独ルートの一部が、まだチャート完成してなかった。

うーん、この辺り、デッドエンドも気になるし、もうちょっと改変した方が良さそうですね。。

それと、最初に右・左・中央の通路を選択するのと、仲間の動きを見てから選択するのと、仲間に意見を聞いてから選択するのと、展開はほぼ一緒なのに全部別のパラグラフを割り当ててるの、非効率的ですねえ。もっと他の局面にリソースを割いた方が良いような。。

 

やっぱり、ホッブスの目的地は変更しましょう。最初の角を左に曲がってすぐの扉じゃ、せっかくのパラグラフトリックが活きません。中央の道で戦闘、次いで右の魔法生物と入れ替えることにします。

でもそうすると、左、通路と進んだ場合、当初ンドフル限定だった道がホッブスも通行可能になり、矛盾が生じてしまう。。

ンドルフだけが通れるルートを作るためには、2回に分けて間引きをしないといけません。だって、「イシス、カルバドール、ソロン、ターナー、ノア、ホッブス、マリーのいずれかなら」「いずれでもないなら」の選択肢だと、いずれでもないって誰やねん、ってなりますからね。内部的には、最初の分岐で罠を外せるか否かで間引いて、二回目に戦闘と魔法が両方使える人限定とすれば、両者を満たすのはンドフルだけになります。

もっとも、この「戦闘・魔法・罠解除」の隠しパラメータに必ずしもこだわる必要はないんですけどね。。。

私は作風として、こういう隠しパラメータをつくって縛りをかけて展開させるという手段、よく使います。ただ面白そうだと思うままに分岐させていくよりも、なんとなくですが筋の通ったフローチャートになるような気がするんですよ。こだわりすぎると自己満足でつまらないという本末転倒になるので要注意ですが。

 

ま、ちょっとこの辺は保留にして(おい)、マリーとイシスのパートを書き込みます。

いや、ゲームブック制作って、途中で詰まっちゃったときにとりあえず別のシーンの制作を先にすることが出来るのがいいんですよね。小説だとあるシーンに詰まってしまうと数日間うんうん唸ってしまうことがありますが、ゲームブック制作の面白みの一つだと思います。

 

イシスパートではマリーはドライに別れを告げます。このままいるとイシスが好きになってしまいそうだから……ちょっと唐突だなあ。。せめて1パラグラフで良いから伏線がほしいところですが。。

どうでもいいですが、「マリーの意志は固いようだ」を「マリーの石は硬いようだ」と誤植。「硬い」「固い」「堅い」の使い分け、結構間違えやすいので都度確認するようにしています。各々反対語は「柔らかい」「緩い」「脆い」ですって。硬式、軟式とあるので「硬い」の反対は「軟らかい」かと思ったら、微妙に違うようで。「軟らかい」は地盤とかウンチとか、あまり良い意味に使わないのかなあ。。てか、「軟らかい」ってくるまへんにのぶんでしたっけ?もと軟式テニス部なのに、ゲシュタルト崩壊してしまった。。。

 

……盛大に脱線しましたよ。すみませんね。

 

パラグラフに余裕があったら、イシスでマリーを攻撃する選択肢でも入れましょうか。もちろんバッドエンドですが。「先に選べ」と言われて選択肢が右か左だけじゃ、せっかくのゲームブックなのになんか能がないじゃないですか。

あ、でもマリーのパートでイシスを殺す選択肢を作る方が優先ですね。マリーの使命は信者の全滅なので、ここで殺さない理由があまりない。。

しかしパラグラフに余裕がありません。男性キャラで来た際にイシスとマリー(マリーも男ですが)を殺す選択肢があるので、ここと合併させます。ということはそのパラグラフで死体の数や名前を明示できないことになります。うーん、ちょっと不自然な。。

こういうとき、いっそのこと全体の描写をラフな文体で統一してしまうという荒技もあります。木を隠すなら森の中ですね。

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Flowchart9

うーん、そこそこ進捗していますが……あと一週間で終わるかどうかですねー。