ちゃなのゲームブック

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マーダーミステリー制作で気をつけたいことなど覚書き

こんにちわ、ちゃなです。

最近、マーダーミステリーにはまっています。

先日「最後の晩餐の殺人」にテストプレイ参加して以来、なんか火が点いてしまって。。

自分でも書き始めました。いったんプレイアブルバージョンまで仕上げたのですが、試読いただいた方から様々なご指摘をいただいたので大幅に修正中です。引き続き、試読してくださる方を募集中です。

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未完のエクシード

本丸はあくまでもゲームブック執筆なのですけどね。。

 

私自身はマーダーミステリーの参加は7本、制作はこれが初というぺーぺーなのですが、ペーペーなりの視点で今思っていることを綴っておくのも意味があるのかなあと思い、ちょっとだけ書いてみます。すべてちゃなの主観です。

 

1.ハンドアウトを開いたときのワクワク感が欲しい

自分だけの情報を確認する瞬間が一番ワクワクします。

ここで、「このキャラ、数合わせのバッファーキャラかもな。。」と思ってしまうと、ちょっと萎えますよね。いやもちろんどんなキャラが割り当てられても全力でプレイするのが当然の礼儀ですが。。

どのキャラを引いても「おお、こいつが主人公に違いない!」と思わせられるようなハンドアウトを作りたいものです。

 

2.犯行動機と手段の納得度は重要、だけど。。

マーダーミステリーは、ミステリ小説とかと同じく、その筋に詳しいマニアの洗礼に晒されていると思うんですよ。

「医学的にはこのやり方で人は殺せない」「論理的に考えて自分ならこんな面倒なことはしない」「こんな動機で人を殺すなんて心理学的におかしい」などなど。

小説の場合は、人知れず批判しながら読むのもちょっと下品な楽しみ方としてありですが、マーダーミステリーのプレイ中にこれを始めてしまうと興ざめです。なので、プレイ中は無粋なことは言わないようしています(そもそもプレイ中は気付かなくて何日か経ってから思い至ることが多いけど)。

とはいえ、誰が見てもわかるような粗があるのはまずいですよね。特にマーダーミステリーはいったん始めると軌道修正が難しいし、やり直しがきかないので、粗が気になってプレイに集中できないこともあり得ます。

なので、犯人がなぜ人を殺すのか、どうやって人を殺せるのかについては、よくよく考えて設定しないとなあ、と思います。

もっともこれはある種の自己矛盾をはらんでいます。普通の人はそうそう人なんか殺しませんし、人ひとり殺すのは簡単なことではありません。ハンドアウトを読んで完全に犯人の心理に納得してしまったらそれはそれでやばい気もします。

さりとて犯人はみんなサイコパスというのもなんだかなあですし。。

昔あるミステリ作家の先生が「真似されると困るから、わざと不正確な殺害方法で執筆している」と書いているのを読んだことがあります。リアルすぎるのも善し悪しなんですね。

リアリティがほしい。でもあくまでもフィクションだから。なかなかバランスが難しいところです。。

 

3.エンディングは全員ほしい

エンディングはマダミス制作において最も自由度が高いところです。この点ゲームブックと一緒ですね。

ちゃながプレイヤーとして参加した限りでは、自分のPCのエンディングをGMさんから聞いて、初めて物語が完結したって感じになります。

なので、自分のキャラに特別なエンディングセクションが用意されていないと、ちょっと消化不良感が出ちゃうんですよね。まあ、想像で補えばいいのですが。。

自分で制作するときは、各キャラに対して想定できる最高のエンディングを用意したいと思っています。

 

4.ちゃなはロールプレイ重視

何回かプレイしていてだんだんはっきり自覚してきたのですが、ちゃなは推理や騙し合いの妙よりもロールプレイに快感を覚えるタイプです。

頭の回転が遅くて、推理がポンコツで騙されやすいというのもありますし、もともとTRPG歴が長いのも影響しているのでしょう。

人狼BBSでは考察論戦上等で、ロールプレイはあくまで味付けでしたけどね。これはシステムの違いはもとより、リアルタイムの議論とテキストチャットの時間差によるところもあるかと思います。

そんなわけで、多分今後ちゃなが作るシナリオはロジックよりもエモーションに重きを置いたものになりそうです。

この指向性はうまく開示しておかないと、Not for me問題が起こりますね。

 

5.経験と実力

マーダーミステリーは経験数と実力が比例しないと言われます。

そもそもマダミスの実力ってなんぞや、という議論もあります。

ただ、マーダーミステリーをプレイするためのスキルって、いくつかあると思うんですよね。

・観察力(カードの意味や他プレイヤーの態度を読み取る力)

・情報収集力(複数のプレイヤーから話を聞き出す力)

・分析力(手に入れた情報を組み合わせてタイムラインなどを構築する力)

・想像力(情報の足りない部分を補ったり、犯人なら偽情報を捏造する力)

・説得力(投票に向けて自説を他プレイヤーに認めさせる力)

この5つくらいに分類できるのかな。それと、演技力(ロールプレイで場を盛り上げたり、他PCの魅力を引き出す力)は別格として。

ここにさらに、時間制限という要素が加わります。瞬発力と持久力、記憶力が必要になってきます。

これらのうち、観察力、情報収集力、想像力なんかは、意外と経験がものを言います。隠れた血縁を見抜いたり、イラストに仕込まれたトラップに気付いたり。こういうのはパターン認識なので、AIと同じで見た数が多ければ多いほど早く正確に見抜けるようになるはずです。

一方で分析力や説得力はリアルな人間力なので一朝一夕には鍛えられません。

なのでゲームバランスとしてこれらを重視すればするほどガチの勝負になりやすく、得意でないプレイヤーが置いてきぼりにされるリスクが高まるともいえるのかなあ。。

私の場合、能力的にはそこそこだけど、瞬発力が決定的に足りない。あと記憶力の問題でミスしやすいのが課題かなと思っています。メモ取るの苦手だなあ。。

 

ちょっとと言いながらだらだら書いてしまいました。

あくまでも、今初作品を作りかけてる人間の備忘録です、ということで。