ちゃなのゲームブック

ゲームブック作家「ちゃな」のブログです。Amazonキンドルで「デレクの選んだ魔法」等販売中!

新作ゲームブック「醜悪なタイムライン」がFT新聞様より配信されました!

こんにちわ、ちゃなです。

今日は第三日曜日。そう、FT新聞様から日曜ゲームブックが配信される日ですね。

ご存じない方のため説明しておくと、FT新聞とは日本で随一のゲームブック専門出版社であるFT書房が出している無料メルマガです。完全無料、広告なし、毎朝配信でなんと通算3000号に達しようとするメガ長期連載。内容はゲームブック関連の他にもクトゥルフとか本の紹介とか盛りだくさん。少しでもかするところがあれば登録しておいて損はありませんよ。公式サイトから2週間バックナンバーが読めます。

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そのFT新聞様に、ちゃなはこれまで2回ゲームブックを投稿しています。

第一作は「700万人のFT」。FT新聞の読者様を主人公と見立てた、全700万パラグラフ、最高難度をズルなしでプレイするとクリアまで概算20年かかるという超大作(??)です。既に配信終了していますので、読みたい方はFT書房にお手紙をどうぞ。(ちゃなはFT書房様を通さずに公開するつもりはありません)

そして本日配信されるのが二作め、マーダーミステリー風ゲームブック「醜悪なタイムライン」です。

 

本作は、ちゃなのゲームブックをお楽しみいただいていた方にはちょっとショッキングな内容かもしれません。

舞台は現代。主人公は殺人事件の現場に居合わせて、謎を解くために奔走することになります。冒頭に注意書きを設けておりますが、殺人、自殺、麻薬、性表現といった不快描写を含みますので、お気をつけください。

 

ここからは技術的な話になりますが、実は本作にはちゃながこれまで制作で培ってきた技術やギミックのすべてが注ぎ込まれています。

・タイムライン(マーダーミステリー等で用いられる時間軸を用いた整理)

・パラグラフジャンプ(本文中に明示されていないパラグラフへの遷移)

・パラグラフトリック(パラグラフ番号自体に別の意味がある)

・螺旋型半双方向(ループを繰り返すうちに新たなルートが見つかる構造)

・謎解き(解かなければ先に進めない)

・社会派(現実世界に対する警鐘)

・マルチエンディング(プレイヤーの選択によって結末が変化する)

・マルチプロット(プレイヤーの選択によって真相自体が変化する)

メタフィクション(作中で物語の視点が高次に移る)

叙述トリック(語り手が読者に何かを隠匿する)

ダブルミーニング(同じ文章でもそれまでの経緯によって解釈が異なる)

・オマージュ(とある超有名作家へのリスペクト)

これらを全2000パラグラフ(??)の中に詰め込みました。

 

なので、ちゃなの中では本作が一つの総集編となります。

……決して好きな作品ではないんですけどね。むしろ執筆しながら何度も吐きそうになってました。まあ、たまにはこういう作品も書かないとね。。

果たしてどう映るかは皆様次第。ご笑覧いただければ幸いです。

 

あ、そうそう。ちゃなの処女作マーダーミステリー「未完のエクシード」の無料配布期間は今日までですのでお忘れなく!

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「醜悪なタイムライン」の配信はFT新聞様のアーカイブが消える2週間後までです。こちらも配信終了後にちゃなから刊行することはありませんので悪しからず。

マーダーミステリーの戦歴が40に達しました

こんばんわ、ちゃなです。

ちゃなのゲームブック最新作「醜悪なタイムライン」が明日21日、FT新聞様から配信されます!まだの方は是非メルマガ登録をどうぞ。

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また、ちゃなの処女作マーダーミステリー「未完のエクシード」も明日21日まで無料配信中です。こちらもお見逃しなく!

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さて、プレイヤーとしてのマダミス戦歴も遂に40を迎えました。

 

31.人間卒業

PC全員お嬢様の高校生。不気味なタイトルですね。しかし内容は……!

 

32.Dr.イルビッゲの危険な研究所(テストプレイ参加)

膨大な作品を出していらっしゃるサークルぐりぐり様の新作テストプレイに参加しました。実に7時間の大作です。ハンドアウトの長さに目が回り、濃厚な背景設定に舌を巻き。。

 

33.ウィッカクラフト・ルーム

魔法学校で起きた事件。凶器もタイムラインもないファンタジーシナリオです。わけもわからず気に入ってしまったのでGMとして回させていただくことにしました。

 

34.聖剣王殺

店舗公演。幹事の方に配役を決めていただきました。そしてそれがめっちゃ刺さった!もっとできたはずという後悔とともに深い余韻が今も残っています……

 

35.異世界迷宮オークション

こちらはデスゲーム風シナリオ。駆け引きと謎解きにひたすら頭を使いました。これもGMがやたら楽しそうなのでいずれ回したいと思います。

 

36.ドリームランド(テストプレイ参加)

製品化直前のテストプレイに参加。様々な相反するギミックがぎゅっと詰まり、それでいて絶妙なバランスを保っている作品です。

 

37.白キ霧ノ中デ悪夢ハ笑フ

欧州の古いホテルで起きた殺人事件。古典的本格の臭いが漂いますが、ギミックやディテール、そして背景設定は一筋縄ではいきません。


38.ゲームマーケット大阪2020殺人事件

中村誠先生の商業用マダミス第一作。ミニマルなのに考察要素が濃縮されていて、どこから見てもまったく無駄のない、まさに職人芸。


39.魔女の聖餐式

こちらも中村誠先生の作品。ホラー要素が強いのですがしっかりマダミスしています。おいしいたにしさんのイラストがまたものすごく合っているんです。こちらも即買いして回すことにしました。

 

40.色彩スーヴェニール(メイン)

PCは全員女子大生。メインとパラレルの2本入って主題歌までついているというお得な作品です。

 

プレイキャラとしては、ここまでなぜか全員女性!(聖剣王殺除く)

役どころは伏せますが、各々しっかり物語の中での息づかいが感じられました。。

 

実は、自分の中で、真相推理や隠匿に関しては、まあそこそこできるかな、という目処が立ってきました。もちろんダメダメなこともありますけど。。

楽しむこと、役割を演じることについても、十二分にできているという自負を持っています。

これ、以前人狼掲示板で20戦ほどこなしたときの感覚に似ています。

まだまだ上はあるのでしょうけど、ゲーマーとしてはとりあえずのプラトーに達した気がします。

 

では今後はというと、周りをよく見ること、そして他のプレイヤーさんの魅力を引き出したり、GMさんをさりげなくサポートしたり、そしてなにより「またちゃなと同卓したい」と思ってもらえるように振る舞うこと。

これが課題ですね。。

個人的には、これができなければいくらうまくなっても上級者とは言えないと思っています。

私は相変わらず自分しか見えていない。

感想を書いてても、驚くほど自分のことしか憶えていない。

これでは早々に限界がきてしまうなあ……と思っています。

GMするときも、各プレイヤーさんの良い動きや演技を見逃さず引き立てられるようになりたいです。

 

一方で制作の方は、「ソーサリアンTEXT」の新作の仕上げにかかっています。さらに数ヶ月以内でもう一作仕上げるつもりです。

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他にも制作途上のゲームブックがいくつもあるので、今年中には完成させたいところですね。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

ちゃなの処女作マーダーミステリー「未完のエクシード」発売されました!

こんにちわ、ちゃなです。

ゲームブック作家を名乗り始めて数年が経ち、これまで何作かアマゾンさんのキンドル・ダイレクト・パブリッシング等から作品を発表させていただきました。

そして今回は大きな節目となります。

ちゃなにとって初めての、ゲームブック以外の作品、マーダーミステリー「未完のエクシード」のお披露目です!

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本作は5人のプレイヤーで遊ぶことのできるゲームです。オンラインにもオフラインにも対応しています。ゲームマスターなしでも楽しめますが、全員がマーダーミステリーの初心者の場合は、どなたか体験済の方にGM役をお願いした方が良いかもしれません。ちゃなも随時ご依頼承ります!

 

マーダーミステリー。それは殺人事件に出くわした登場人物になりきって、捜査をして犯人を突き止めたり、あるいは犯人として相手を騙して逃げ延びたりといった体験を楽しむゲームです。

類似のテーマを扱ったボードゲームやコンピュータゲーム、ゲームブックも数多くありますが、マーダーミステリーの特色は、プレイヤー同士の議論による協力・探り合い・騙し合い・説得などが決定的な意味を持つこと、そして真相を推理する要素ゆえに一生に一度しか遊べない性質を持っていることです。

 

本作「未完のエクシード」はマーダーミステリーが初めてという人でも無理なく楽しめるよう、簡潔な手順とわかりやすい進行、情報量の絞込みなどに労力を注ぎました。実際、35名に及ぶテストプレイヤーさんの中にはこれが初マダミスという方も複数いらっしゃいました(初マダミスに拙作を選んでくださった勇気と信頼に深く感謝!)。

 

プレイ時間は2時間弱。オンラインで行う場合はボイスチャットとPDFファイルの配布・閲覧機能だけでプレイ可能です。

 

なお、マーダーミステリーは他のジャンルにも増してネタバレの許容度が低いです。「犯人が存在するか否か」も含めて、本作についてあなたの知っていることを他者に漏らすことはお控えください。

 

本作は定価800円ですが、処女作発売を記念して一週間だけ無料配布期間を設けています。是非今のうちにダウンロードを!そして仲間を見つけてプレイしてみてください。

きっと素敵な事件に遭遇できると思います。

マーダーミステリーにおける初心者犯人問題への対処法

こんにちわ、ちゃなです。

 

多くのマーダーミステリーは、1人の犯人役プレイヤーと、それ以外の探偵役プレイヤーとの非対称の戦いの構図を持っています。

探偵役はみんなで協力して真相を究明するのですが、犯人役はたった一人でそれを妨害して逃げ切らねばなりません。このため、犯人役をプレイするのが嫌いな方も多いようです。

特に、マダミスが初めて、もしくは数回しか経験していない初心者が犯人役を引いてしまい、うまくウソをつけないままベテランの探偵役プレイヤーにあっさり真相を見破られてしまうと、ゲーム中盤から最後まで延々と皆に糾弾され続けるという、とても辛い展開になることがあります。

犯人役は、仲間がいない、作中で人を殺している、ウソをついて人を騙すという現実の倫理に反する行動を強要される、うっかり大事なことを喋ってゲームを壊しかねないというプレッシャーに苛まれる、といった、心理的負担が非常に強い役職です。

それはマダミスの性質上仕方のないことであり、またそんな極限状況を体感できることがマダミスの醍醐味でもあるのですが……「慣れないうちに犯人やらされてみんなから袋叩きされてしまったから、マダミスは二度とやりたくない」という声もちらほら聞きます。これはとても可哀想だし、勿体ないことだと思います。

(ちなみに人狼ゲームでも同様の展開が起こりえますが、人狼の場合は人狼サイドも複数いて仲間との連帯感があるのと、掲示板型のオンライン人狼ゲームなどでは仲間と相談が出来るので、ベテランプレイヤーから教えてもらえるから却って人狼役の方がやりやすい場合もあります。)

 

そこで、特に初心者向けを謳うマーダーミステリーでは、初心者犯人問題に対する何らかの手当をすることが求められます。

ちゃなは現在マダミスを30本余り体験(視聴も併せると50本近く)した中級者ですが、思うにこの解決策は次のように分類されます。

そしてそのいずれも、マダミス独特の構造に伴う問題点を孕んでいます。

 

(1)犯人役のないシナリオにする

犯人役がきついのだから、真相は事故、自殺、もしくはNPCが犯人というシナリオにする。これなら全員初心者でプレイしても、誰もウソをつく必要がありません。

いきなりトリッキーな解決方法ですが、実際初心者向けを謳うマダミスで目にしたことがあり、うまく機能していました。

難点は、マダミスの基本構造を外しているので、果たしてこんなシナリオが初心者向きと言えるのか、ということ。そして、この方法が普及すると、初心者向き=犯人不在、というメタ推理がはびこってしまうことです。

 

(2)ゲームマスターGM)が個別に希望役職をあてがう

GMがゲームを仕切るのであれば、各プレイヤーに経験や希望役職を聞いて、ニーズを把握してキャラをあてがうという方法があります。シナリオレベルではなく、運用での解決を図るのですね。

店舗でもオンラインでも実際に見たことがあります。

注意すべきことは、各プレイヤーの希望を他のプレイヤーに聞かれないようにすることです。犯人を希望しないと言ってる人がいたら、その人が犯人なわけないですよね。

また、このような采配は、プレイヤーの性格傾向からメタ推理が働いてしまうので、仲間内でのプレイには不向きです。かといって初対面だとGMが各プレイヤーのニーズを把握しづらいので痛し痒しです。GMの負担はかなり大きいです。

私はこのシステムを自作品に導入しようと考えたのですが……もう一つ欠点があります。それはキャラを自分で選択する楽しみを奪ってしまうということです。

勝手知ったるGMが適役をあてがってくれれば良いのですが(ちゃなは何度かこのやり方を体験しましたが、いずれもとても素晴らしいキャスティングをいただきました。感謝!)、自分で自分のかたちを選択できるというのもマダミスやRPGの醍醐味の一つですので、ちょっと勿体ないですよね。。GMが決めるならともかく、システムに決められるのってどうなんだろう……と思って、キャラ割当システムはボツになりました。

 

(3)犯人役のハンドアウトに逃げ方を書いておく

基本的な立ち回り、ウソをついた方が良い点などを、制作者が犯人役のハンドアウトにあらかじめコメントしておくという方法です。いわば犯人役だけ初心者モードでプレイできることになります。この指針は必ずしも守る必要はないので、ベテランならその場でもっと大胆なトリックを考えるでしょう。

これも某作品で見たことがあり、感心しました。

しかし制作者目線ではこれもなかなか厳しいです。シナリオの標準的な展開を完璧に想定して、犯人役が理解できるようにヒントを出してあげなければなりません。また、その方法で確実に犯人が逃げ切れてしまってはならないのです。神の視点を持つ制作者がそのあたりのバランスを取るのは、もはや名人芸だと思います。

 

(4)エンディングで救済する

これはかなりのごまかしなのですが、実は結構有効な方法だと思っています。

犯人がゲーム中に探偵役からフルボッコにされても、エンディングでなんとなくみんな仲良くなったり、犯人側の心境に焦点を当てた後日談を用意することで、カタルシスを与えれば、なんとか丸く収まることが多いものです。

いや、本当ですよ。ふざけているわけではありません。

大事なのは疲弊した犯人役のメンタルを癒やしてあげること、そして、みんなで紡いだ物語に意味を持たせることなのですから。

これは制作者の哲学に依拠する話なのですが、私はほとんどの自作品で、主要登場人物全員がそこそこ幸せになれるエンディングを用意しています。

もちろんそうでない作品がダメだというわけではありません。殺人犯を救済するなんて欺瞞だという考えもあるでしょう。私もプレイする分にはメリバ大好きですし、救いのないエンディングもときには作ります。

まあ、作品の出来不出来にかかわらず、エンディングは丁寧に作り込んでおいて悪いことはないと思っています。

 

(5)初心者お断り

身も蓋もないですが、情報量が多く、犯人役に大がかりな仕掛けやクレバーな立ち回りを要求するシナリオは、初心者には不向きです。

探偵役プレイヤーも歯ごたえのあるシナリオを求めてエントリーするのでしょうから、初めから上級者向けを謳うのも一つの解決策ですね。

マダミスはプレイするまで中身がわからないのですから、Not for me問題はなるべく事前に解決するのが吉です。

 

(6)感想戦

最後に、犯人フルボッコで終わった場合の感想戦には、気を遣いましょう。

ゲームマスターは、とにかく犯人役の健闘を称えてあげることです。

逆に犯人勝利で終わったときも、探偵役が戦犯捜しに走らないよう、誰かの失策ではなく犯人がうまかったのだとまとめてあげるのが良いです。

プレイヤーも犯人を褒めましょう。

私自身、人を褒めるのが上手でないので、なんとかいつも心がけるようにしています。

犯人をするたびに同卓者から篤く労ってもらえるのなら、犯人アレルギーも薄れていくかもしれません。

それが結果的に、マーダーミステリーというジャンルの寿命を延ばすことにもつながるはずです。

 

本日はマダミスの初心者犯人救済についてでした。ではまた。

マーダーミステリー30戦

こんにちわ、ちゃなです。

いい加減ゲームブック書かないとやばい、というくらいにマーダーミステリーにはまってます。

いや、ゲームブックも進めてはいるんですけどね。戦記物と「明日が見えない」とネイキッドサバイバー英語版を。

 

マダミスの方はお陰様で体験作品数30本を超えました。

 

21. エイダ

美しさで人気の作品。ファンタジーです。


22. セイレーンの宴

人魚達の物語。私達の卓は少々特殊な展開になったようです。


23. 円蓋の向日葵

禁酒法時代のアメリカ、サーカス団で起きた首なし死体の事件。これは面白かった!


24. 武人館殺人事件

足利さんのオリジナル作品。マダミスでちょっと疑問に思う点に対する回答がありました。


25. J・モリアーティの暗躍

これも有名な作品。4人用なのに悩む悩む。


26. 蜃より出づるは夢か現か

戦国時代の武家を描いた作品。「宙の柩に漣寄せて」よりこっちの方が好き。


27. 親愛なる諸侯へ

中世ヨーロッパを舞台にした4人用。ギミックが凝っています。


28. 夜には裁きの鐘が鳴る(テストプレイ参加)

足利さんの第二弾。これまた作者のポリシーが前面に出た力作。


29. マダミス同好会殺人事件

これは鬼作としか言いようがない。他に何も言えない。


30. 百合宮一族の使用人叙情死

巷で有名なメリバ作品。魂持ってかれました。

 

戦歴としては、満票冤罪やら無票逃げ切りやら、かなり波の激しい展開になっております。

キャラの男女比は7:3。おじさんと少女に二極化してるかなあ。。なかなか老女に出会いませんね。

 

で、困ったことに百合宮に入れ込みすぎてしまい、まだ切なさを引きずっていたりします。

たびたび呟いてますけど、私メリーバッドエンドを書く人じゃないんですよ。自作品には大抵みんなが幸せになれる真エンドを用意しています。でも、いざプレイするときは悲劇を求めちゃう自分がいて、その辺の心のバランスがどうなってるのか、自分でもよくわかりません。

 

ちゃなのマーダーミステリー第1弾「未完のエクシード」は、3月にGMレステストプレイを控えており、これが無事クリアできたら、年度内にリリースします!

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自分でもGM回したいなあ。売りたい気持ちももちろんあるし、広めたいのもある。

無料にはしません。多分、フルセットで800円。キャラごとに買う場合は200円*5くらいにしようと思ってるけど、本作はハンドアウトが複数枚あるので、バラで買うのがなじむかと言われると微妙ですね。。

その代わり、リリース直後はしばらく無料期間を設けるつもりです。主にテストプレイヤーさんたちにお届けする期間と考えています。もちろん、この間にダウンロードしていただき、後で思う存分遊んでいただければと思っています。

もともとは、キンドル版を1キャラ250円、フルセット1000円で、と考えていました。

キンドルでは印税7割にするためには250円以上の値付けをしないといけないので。。

ただ、キャラ別はともかくキンドル版フルセットを一人で買ってもプレイできないので、キンドル版は将来出すにしても各キャラ編のみにするつもりです。ショートストーリーをつけて250円かな。

各キャラはもう完全に独り立ちして動いてるので、ショートストーリーはいくらでも書けます。

その一方、本作ばかりに関わってもいられないので、悩ましいところですね。

 

来月にはマーダーミステリー風ゲームブック「醜悪なタイムライン」もリリースされますので、今しばらくお待ちください。

ちゃなでした。

マーダーミステリーが止まりません

こんにちわ、ちゃなです。

 

マーダーミステリーをやり始めて3ヶ月。面白さが止まりません。。

人狼ゲームのような騙し合い、謎解きゲームのような真相究明のための推理、そしてTRPGで味わえる演技とストーリー。これらがバランス良く味わえて、しかも一回3~4時間できっちり終わるというのが魅力ですねー。シナリオは一度きり、同卓者様とも一期一会の物語(馴染みの方がだんだん増えてきましたけど)というのも潔くていい感じです。

緊急事態宣言で旅行やディナーがご無沙汰になってることもあり、夜にガンガン卓を入れてしまっています。

現在プレイしたシナリオは22作品。以前10作品までリストをお示ししましたね。

同じシナリオに飛び込まないよう、プレイした作品はしっかりメモして記憶に定着させておく必要があります。備忘録もかねて書いておきます。

 

11.狂気山脈 -陰謀の分水嶺-

クトゥルフものです。私、クトゥルフは全然造詣がなくて……これはすごかった!全マーダーミステリー作品中屈指の人気作だというのも頷けます。観戦者さんもいっぱいいらっしゃいました。


12.猫喫茶の重ね事件

打って変わって、猫カフェの猫になるマーダーミステリー。ネズミは死にますが殺人は起きません。ニャーニャー鳴いてるだけで楽しめます。

 

13.ハツカネズミに起きたこと(テストプレイ参加)

今度はネズミかい!米国の某有名作品をモチーフにした硬派な物語です。テストプレイ段階ですが、既に完成度が高かったですねー。

 

14.忘れじの赤に蓋をして

こちらはジュブナイルものというのかな?高校時代に埋めたタイムカプセルとともに、思い出したくない記憶も掘り起こしてしまうかも。。切なさと怖さを感じさせます。


15.狂気山脈 -星降る天辺-

なんと狂気山脈には2周目があります。このギミックはすごい!前作の知識と経験を活かしたり活かせなかったり。GMさんの計らいにより同メンバーで再登頂を目指しました。


16.吸血鬼の行方

ゴシックホラーの名作「ドラキュラ」をモチーフにした重厚でもの悲しい物語。マーダーミステリーにおける戦略性とは何か、ということを思い知らされました。それぞれのキャラも光ってます。最近プレイした中ではピカイチに余韻の残る作品。


17.バレンタインシャッフル

バレンタインのチョコが混ざっちゃった!ウソなし、殺人なし、殺伐なし。でもこの作品、一見の価値ありですよ。これはGMとして回してみたい作品です。


18.真っ白な部屋(テストプレイ参加)

テストプレイ初回ですが、これもなかなかすごかった。作者さんの表現したい世界がストレートに伝わってきました。感想戦がものすごく盛り上がりましたねー。

 

19.竜殺しのその後に(テストプレイ参加)

こちらもテストプレイ。純ファンタジーです。冒険者のパーティが仲間割れする話って、マンガでもTRPGでもしばしばありますけど、なかなかリアルですよねえ。


20.草香家に咲く花(テストプレイ参加)

家族ものです。キャラ設定はリアルで渋く、ハンドアウトも濃厚です。家族って何だろう、と考えされられました。

 

……というわけで、最近テストプレイ参加が多くなってるかな。

テストプレイって人を集めるのが大変なんですよ。なので私もなるべく参加してあげたいと思っています。果たしてお役に立ててるかどうかは謎ですけどね。。

 

プレイキャラの男女比は7:3くらいかな。年齢層はやっぱり20~30代がほとんどですね。役回りとしては、なんか狂人的なのばっかり引いてる気がする。。

性格的には、たまにいかにもマーダーミステリーって感じのクズ野郎を引くんですよねー。他ではなかなかできない体験です。

一方、プレイしたいキャラと作りたいキャラとは異なります。

ちゃなが作るマーダーミステリーに関しては、どのキャラもそれなりに共感できる要素を盛り込んでいこうかなと思っています。これは純粋に作風の違いですね。

 

 

さて、拙作「未完のエクシード」はテストプレイも終盤を迎えています。ちゃなとしては、もういつリリースしてもいい状態だと思っていますが、できれば見ておきたい展開があるので、それまでは回す予定です。

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未完のエクシード

それとですね、ちゃなのマーダーミステリー次回作は、「王立魔術アカデミーで繰り返される殺人」です。あの「デレクの選んだ魔法」に登場した8人の教授たちが惨劇を繰り広げます。 

デレクの選んだ魔法 (ちゃなのゲームブック)

デレクの選んだ魔法 (ちゃなのゲームブック)

 

 ただこちらは構想ばかりが広がりすぎてしまい、形にするのがめっちゃ大変。半年くらいはかかるかなー。テストプレイも10回じゃ済まなそうな計算なんですよね。今年中には仕上げたいですが。。

 

さらにさらに、これは本当に冗談なのですが、もう一作作りました。

・マーダーミステリー「MMMM」

こちらは販売予定はありません。読みたい方には差し上げます。お気軽にご連絡ください。PDFファイル一つで9000字ほどです。読めばわかりますが、ただのジョークですからね!

 

肝心のゲームブックはどうなんだって話ですが……ちまちまと進めてますよ!

ファンタジー戦記物を一作。まだ形にするには時間がかかりますが、作中人物が動き出しました。

エクスフィアシリーズの新作「明日が見えない」はちょっと止まってますね。。進捗50%は超えたと思うのだけど。。

1000パラグラフの大作「オクトシャードサーガ」が問題で、これはどっかでてこ入れしないとなあ。。

 

今年もがっつり創作の年にしたいです。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

予告「醜悪なタイムライン」がFT新聞に掲載予定です

ちゃなです。

明けましておめでとうございます。

 

今年はいよいよ新型コロナウイルスとの戦いが激烈を極め、厳しい情勢が続くことになりそうですね。

私も体に気をつけながら、できることを少しずつしていきたいと思います。

 

さて、年末にツイッターでぼやいていたマーダーミステリー風ゲームブック「醜悪なタイムライン」。

マダミスにはまってしまいノリで書き始めたら3日で完成。しかし作風に毒を込めすぎてしまい、どこで公開したものかと悩んでおりました。

全80パラグラフほど(見た目は2000パラグラフありますがw)なので、99円で売るにはちょっとボリュームが不足。しかも本作はちゃなにしては珍しく筆記具がないと攻略困難なので、キンドルは諦めました。

そうすると、BoothなりNoteなりでPDFファイルを売るか、どこかで無料配布するか……。

ただ、一つキモになるギミックがあって、それが一番刺さるのはFT新聞の読者かなあ、と。

熟慮の末に、FT新聞に投稿させていただき、このたびめでたく掲載の内定をいただきました!

 

2020年3月21日(日)配信の予定です。

PDFファイルでA4版20枚ほど。ページリンクは貼ってありますが、パラグラフジャンプ満載なので全編印刷した方がプレイしやすいかもしれません。

 

FT新聞は登録制のメールマガジンです。まだの方は遅くとも3月中にはご登録くださいね。配信日に間に合わなくても、2週間はアーカイブが残ります。

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さて内容なのですが、まあ、殺人事件が起こり、読者は捜査して真相を突き止めることになります。

タイトルにあるとおり、タイムラインが鍵。登場人物の足取りを追って、証言の矛盾を突きつけて徐々に真実に迫っていきます。

……とここまで書くとごく普通の推理ものですが。。

マーダーミステリーを軸に、ゲームブック、脱出ゲーム、メタフィクション、社会派、叙述おっとげふんげふん、ちゃなの持つ様々な成分をちょこっとずつ取り入れました。

 

ただ、本作は非常にダーティで毒々しい世界観なんですよね。書いてる方も途中で吐き気を催してました。

ちゃなのキンドルゲームブックもダークファンタジーを謳ってはいますが、ここまでのダークな作風は初めてです。

ああ、「ファントムドミネーション」が近いかなあ(近くない

 その辺は一つ、あらかじめお断りしておきますね。気分の下がってるときに読むのはやめておいた方が良いかと。。

 

今年は、マーダーミステリーを2本、ゲームブックは本作含め最低4本は出しますよ!

今後ともよろしくお願い申し上げます。