ちゃなのゲームブック

ゲームブック作家「ちゃな」のブログです。Amazonキンドルで「ネイキッドウォリアー」等販売中!

「デレクの選んだ魔法」登場人物一覧

どうも、ちゃなです。

 

新作ゲームブック「デレクの選んだ魔法」お楽しみいただけていますでしょうか?

デレクの選んだ魔法 (ちゃなのゲームブック)

デレクの選んだ魔法 (ちゃなのゲームブック)

 

本作で主人公デレクは12種類の魔術を駆使して王国とアカデミーを襲う危機に立ち向かいます。前半はデレクのアカデミーの学生時代、後半は社会人としての活躍を描きます。

 

主人公の半生を描いているだけあって、本作にはたくさんの人物が登場します。主人公達に加えて8人の教授陣、ほかに王都の重要人物など、数えてみたら名前のついている人だけで総勢32名になりました。600パラグラフにしてもちょっと多いですよねー。

読んでいて混乱してしまうこともあるかと思いますので、ここに登場人物一覧を挙げておきますね。

 

アイリス 幻影の術者。 

サイフリート・アッシュ 王立魔術アカデミーの学長。思念の術者。

ネネ・アルバート男爵 メイガス帝国から亡命してきた女性。

ウルクハイ・アーレンベルク 歴史学者

医者 王立病院の勤務医。

ヴァルター 村の長者。

王 オーランド国王。

カーサ デレクの母。

カストロ 召喚の術者。

カーン 治安局第三部長。

サイアス サイアス教の教祖。

宰相 オーランド王国の宰相。

アレイスター・ジェビノフスキー 魔術師。

司書 王立魔術アカデミーの図書館の司書をしている女性。

舎監 王立魔術アカデミーで学生の世話をしている男性。

ジャナリス 聖者。

上官 為政局企画部の首席執行官。

カーライル・スピッツァー エクレルブルクジャーナルのの創立者

ダークムーン 酒場のマスター。

ダミアン デレクの学友。

ツルニコフ 衰弱の術者。

オーエン・ディゾルブ 王立魔術アカデミーの先々代学長。

デレク 主人公。

ナンシー 氷結の術者。

バズー 商人。

パトリシア 治療の術者。

ハロルド 山賊の首領。

ビル 盗賊団の首領。

フィリア デレクの妹。

フリードマン 王立魔術アカデミー創立メンバーの一人。

オバール・ブレイガス伯爵 王都に住む有力貴族。

メグ(マーガレット・ミリオン) デレクの学友。

ミニッツ・ミリオン男爵 メグの父親

ユーゲン 解除の術者。

ラスター 火炎の術者。デレクの伯父。

ルドルフ デレクの父。

レナード公 ラスミスティ自治州コンギットの公爵。

キャプテン・ワンダー 伝説の海賊。

 

上のリストでは、6名ほど、名前のない登場人物も挙げています。この人たちの名前を明かさなかったのにはちょっとした理由があるんですよ。

それでは、どうぞ「デレクの選んだ魔法」引き続きお楽しみください!

デレクの選んだ魔法

どうも、ちゃなです。

 

お待たせしました。ちゃなの新作ゲームブック「デレクの選んだ魔法」がアマゾンのキンドル版専売で刊行されました! 

デレクの選んだ魔法 (ちゃなのゲームブック)

デレクの選んだ魔法 (ちゃなのゲームブック)

 

お値段は480円となっています。(定価は4.68USDなので、ちょっと安くしています)

 

前作「ネイキッドチェイサー」を上梓してから実に9ヵ月かかりました。長かったですねー。

ネイキッドチェイサー (ちゃなのゲームブック)

ネイキッドチェイサー (ちゃなのゲームブック)

 

 

まあ、これまで100パラグラフのゲームブックを作るのに1ヵ月強かかっていたので、今回600パラグラフ、しかも一パラグラフあたりの文章量も遙かに多いことを考えると、制作期間としてはどうしてもこのくらいかかります。誤植や表記揺れのチェックに加え、パラグラフ間のつながりや世界観に関する矛盾の修正など、推敲にもかなり時間が掛かりました。制作記録を見ると、下書き(フローチャートの原型)は4月くらいには固まっていたので、構成に3ヵ月、執筆に5ヵ月、そして推敲に1ヵ月といったところでしょうか。

 

さて、本編の主人公はデレク、ネイキッドシリーズにも登場した、あの「サー・デレク」です。

いやもちろん、デレクとサー・デレクが同一人物かどうかは読者の想像にお任せなんですけどね。一応、本編は「ネイキッドウォリアー」の約20年前という時代設定になっています。

ネイキッドウォリアー (ちゃなのゲームブック)

ネイキッドウォリアー (ちゃなのゲームブック)

 

もちろん、シリーズを未プレイの方も問題なく楽しめます。

 

舞台はオーランド王国の首都エクレルブルク。ネイキッドシリーズの舞台だった地方都市コンギットと比べても大都会です。ここの王立魔術アカデミーとその周辺で、主人公デレクは大暴れすることになります。

 

本編は5章+終章(+α)という構成になっています。

第1章 伯父の誘い

第2章 王立魔術アカデミー

第3章 教授たちの思惑

第4章 王都に潜む闇

第5章 魔術師は野望を明かす

終章 決戦

 

第1章は導入部分で、12歳になったデレクがアカデミーに入るまでの顛末が描かれます。短い章ですが、分岐の幾つかには重要な伏線が仕込まれています。

第2章はアカデミーの1年生としての生活です。個性豊かな教授たちとクラスメートとの出会いがあります。ここで初めて魔術を習得する機会がありますが、油断しているとゲームオーバーの罠もあります。

第3章はアカデミーの2年生です。新たな魔術を覚えるほかにも、幾つかの重要なイベントが起こります。

第4章では卒業して社会人になったデレクの生き様を描きます。読者の選択により大幅にストーリー展開が変わってきます。

第5章では、いよいよ最終決戦に向けて盛り上がりを見せます。

 

大まかな構成としては、前半部分で身につけた魔術を用いて後半の難関をくぐり抜けていくという展開になっています。

当然、身につけた魔術が多ければ多いほど展開が有利になるでしょう。一方で、魔術を一切使わなくても、ノーマルエンディングに到達することができるようになっています。縛りプレイがお好みの方はどうぞ挑戦してみてください。

 

本編はマルチエンディングです。

パラグラフ600のノーマルエンドの他に、誰もが納得できる大団円たる真エンド、そして本編の全てを極めた読者だけがたどり着くことができる超エンドがあります。あと、ルール破りがお好きな方のために裏エンドもご用意していますよ。

このほか、体裁としてはバッドエンドになるものの、見方によっては幸せな結末に至るエンディングも多数ちりばめられています。「豪商エンド」「官僚エンド」「ウォーロックエンド」「飲んだくれエンド」などなど、皆さんお好みのエンディングを是非探してみてください。

 

このブログやツイッターでは、本編の楽しみ方や制作裏話などについて、適宜公開していきたいと思います。

 

ちなみに、偶然にも今日は処女作「ネイキッドウォリアー」を発表してからちょうど1年です!

感慨深いですね。。。

2年目もニッチなゲームブック作家として頑張ります!

Kindle Unlimitedはゲームブック作家にとって得なのか?

どうも、ちゃなです。

 

私はゲームブック作家として、今のところアマゾンさんのキンドル専売で作品を出しています。

そしてキンドル本の販売形態には、通常の電子書籍の単品購入のほかに、Kindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド、KU)というサービスがあります。

 

KUは日本では2016年8月に始まったばかりのサービスで、月額980円で対象の電子書籍がダウンロードして読み放題になるというもの。アマゾンは数十万冊に及ぶ電子書籍を読み放題対象として開放しています(ちなみに百万冊以上の洋書も読み放題対象)。

このサービス、米国ではかなり定着した感がありますが、日本ではまだ普及までもう一歩というところでしょうか。サービス開始直後には想定外のロイヤリティがかかってしまい、アマゾンが人気の雑誌など一部のタイトルを無理矢理対象から外して、問題になったこともあるようです。

 

私はサービス開始当初から継続してKUに加入していますが、読んでいるのは一部の雑誌の新刊やゲームブックなどが中心で、他に調べたいテーマがあれば検索して読んでみるくらいです。リストを見ていると、やはり個人作家さんの本が中心で、いわゆるベストセラー本やまとめ読みしたい人気マンガなどが読み放題になることはなかなかありません。中には「3巻まで読み放題対象」といった、まるでお試し版みたいな使われ方をしていることもあります。

 

そんな、まだまだ発展途上のKUですが、この仕組みは作家にとってはどうなのでしょうか?

結論から言うと、私のようなニッチな作家にとっては、結構嬉しいものだったりします。

 

まず、読者側から考えると、興味のある本がKUの読み放題対象になっていれば、購入(入手)のハードルが非常に低い、ほぼゼロに近くなります。なので、「ちょっと興味はあるけど、買うほどではない」という本に手が届くのです。

実を言うと、私はゲームブック電子書籍を読者として購入したことはほとんどありません。ほぼKUで読んでいます。FT書房さんや幻想迷宮書店さんは、今ではほぼすべての作品をKU対象にしてくださっているので、片っ端から読ませてもらっています。

モンスター変貌

モンスター変貌

 

 

これが定価購入だったら、さすがにお財布の口が固くなってしまいますよね。特に、昔読んだけどとっくに捨ててしまった作品なんかをもう一度購入するのは、紙でも電子書籍でも、なかなか勇気が要るものです。KUならさくっとダウンロードして読み始め、飽きたらすぐ次に移るということができます。むしろそうしないと会費がもったいない!

 

つまり、KUは、黙っていてもみんな買うような定番のベストセラーや、じっくり時間を掛けて何度も読み直すような名著よりもむしろ、ニッチな作品でこそ真価を発揮すると言えるのです。

 

では作家目線ではどうでしょうか。KUで自署を読んでもらうことは、収益につながるのでしょうか?

 

KUでは、アマゾンが読者が読んだページ数をカウントして、歩合制で作家にロイヤリティを払っています。このページ数というのはキンドル独自の仕様で、紙のページ数とは一致しません。また1ページあたり単価も公開されていません。どうやら、アマゾンがあらかじめ積み立てた資金から支払われているようで、将来変更の可能性も大いにあります。

 

この点については、既に他の作家さんが色々と分析されています。

umikappa1960.blog.fc2.com

海河童さんによると、KUによる作家の収益は、1ページビュー毎に0.8円。結果として、長編小説ならKUの方が得、短編でもトントン、ということでした。

KU、作家にとっても結構おいしいかもしれませんね。

 

さて、私の場合はどうでしょうか。

アマゾンからは毎月ロイヤリティレポートが送られてきます。そこでは購入分とKUとが分かれていますので、どちらが儲かってるのか一目瞭然です。思い切って収益のグラフを出しちゃいましょう。

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こちらです。

恥ずかしいのでスケールは消していますが、ご覧いただければわかる通り、毎月、購入による収益よりKUのロイヤリティの方が高いんですね。

 

私の本は今のところ3冊とも99円で、単価が安いというのも影響しているかもしれません。

ネイキッドウォリアー (ちゃなのゲームブック)

ネイキッドウォリアー (ちゃなのゲームブック)

 

 

一方で、ゲームブックはその性質上、しょっちゅうページがめくられます。アマゾンがページビューをどのようにカウントしているのかわからないのですが、読者の方が何度もページをめくることで収益が伸びている可能性があります。

実はKUスタート初期の頃は、この仕様を悪用して、見かけ上何千ページもあるようなすっかすかの電子書籍がいくつも出版されたという話もありました。

 

そんなわけで、結論です。

Kindle Unlimited、素晴らしいサービスです。私の本は、買っていただくよりもただ読みしていただく方がお互いお得かもしれません。

是非よろしくお願いいたします!

Tunnels & Trolls AdventuresのiOSアプリを体験 その2

さて、Tunnels & Trolls AdventuresのiOSアプリ、続きです。

 

TRPGといえば楽しいキャラメイク。T&Tではかつてオーソドックスだった、「6つの能力値をそれぞれサイコロ3個の合計で決める」というやり方です。

6回振った後で、どの目をどの能力値に当てはめるかを選べます。

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T&Tの第8版では、サイコロ3個がゾロ目の場合はもう一度振って加えるというルールがあります。18以上の目が出ているのはそのためです。

ちなみに、米国産RPGの例に漏れず、T&Tのソロアドベンチャーは往々にしてゲームバランスがきつめなので、能力値に妥協は禁物です。最高の目が出るまで100回でも200回でも振り直しましょう。タップ一回なので、ソーシャルゲームのリセマラよりは全然楽ですよ。

 

出来合いのキャラクターも何体か用意されています。

ポートレートは種族ごとに男女合わせて10種類ほど用意されています。出典はわかりませんが、書き下ろしではなさそうですね。。

これは今後のアップデートでオリジナルのキャラ絵に差し替えできるようになるのではないかと、期待しています。。。

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キャラメイクはこれだけ。買い物とかはありません。

 残念ながら、現時点ではキャラクターのクラスはWarrior (戦士)しか選べません。魔法の実装はまだ先のことになりそうです。

本家のT&Tには100種類くらい魔法があって、全部サポートしてたらシナリオが膨大になってしまうでしょう。これまで幾つかのソロアドベンチャーでは、いくつかの戦闘用の魔法はマトリクス式に効果が記載されていました。例えば、「炎の嵐:パラグラフXXでは完全な効果を発揮。パラグラフYYの敵には無効」といった具合です。低レベル魔術師専用の「ソーサラーソリティア」というシナリオもありました。

 

1レベルのキャラクターを一人選んで、あとは好きなシナリオをタップ。これだけで冒険の始まりです!

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一番下に、「「運命の審判」は、作りたてのキャラクター向きのシナリオです」と書いてありますね。

すぐにわかりますが、これは大嘘です(笑

 

このシナリオでは、主人公は何らかの罪で投獄され、「運命の審判」というダンジョンに裸で放り込まれます。無事に抜け出すことができれば無罪放免というわけです。

どこかで聞いたような話ですね。。。

ネイキッドウォリアー (ちゃなのゲームブック)

ネイキッドウォリアー (ちゃなのゲームブック)

 

 まあ、気のせいでしょう。

※以後、いくつか作中の写真が出てきますが、シナリオ上の重大なネタバレはありません。

 

シナリオを始めると、画面の右半分にテキストが、左にはイラストが表示されます。テキストの末尾にある選択肢を選んで、読み進めていきます。この辺は完全にゲームブックですね。軽いBGMや効果音もあります。イラストの多くは原著から流用しているようです。

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インベントリ画面がこちら。

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武器と防具は忘れずに装備しましょう。盾を外さないと両手武器は持てません。明示してないのでちょっとわかりづらいです。

 

お色気シーンも出てきます。もちろん、手痛いしっぺ返しを食らいますが。。。

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そしてT&Tの華、ダイスの乱れ飛ぶ戦闘です!

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赤は自分、黒は敵のダイスです。ぐりぐり3Dアニメーションします。

「6」の目は「悪意ダメージ」を生み出します。合計値で勝っていてもガリガリと耐久力を削られますのでご用心。

ちなみに上の画面で、Chanaの個人修正が「+149」になってますけど、バグじゃありませんよ。T&Tのソロアドベンチャーではこういうことは日常茶飯事です。

 

しかも負けました。せっかく、テンダイスソード(攻撃力がサイコロ10個の剣)を手に入れたのに。。。

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シナリオをクリアすると、手に入れた宝は持ち越すことができます。作中の能力値変化は元に戻ります。作中の行動やダイス目に応じてAPが手に入り、レベルを上げることもできます。

もちろん、途中で死んだらすべてパーです。 途中セーブやコンティニューはありません。

 

……というわけで、「運命の審判」、私はかれこれ60回くらいはプレイしましたが、クリアできたのはまだ3回ほどしかありません。

最適ルートを知っていても、セービングロールでファンブル(サイコロで1と2の組み合わせ。6%弱の確率のはずですが、なぜか10回に1回くらい起こります)すると即死の罠がいっぱいあるので、なかなか思うようにいかないのです。

紙のゲームブックだとこういうときはズルしちゃうのですが、アプリだとそうもいきません。

 

ちなみに、英語は割と平易です。Fighting Fantasyシリーズに比べてテキスト量が少ないので、読み進めるのにさほど苦労は要りませんでした。まあここは作家さん次第ですけどね。

 

ぼちぼち他のシナリオにも手を出してみたいと思います。

Tunnels & Trolls AdventuresのiOSアプリを体験 その1

どうも、ちゃなです。

 

先日米国でGenConが開催されました。米国で最大級のアナログゲームの祭典だそうです。

www.gencon.com

 

その席で、トンネルズ&トロールズ (T&T)のiOSアプリがリリースされるというので、私は心待ちにしていました。

T&Tというのは、テーブルトークロールプレイングゲーム (TRPG)のシステムの一つです。その名の通り、世界初のTRPGであるダンジョンズ&ドラゴンズのパロディ的なノリで開発されたものですが、初版は1975年と古く、6面ダイスを大量に使う豪快な戦闘システムや、ナンセンスユーモア満載のシナリオなどで、一時期日本でも大ヒットしました。最近では第8版の日本語版が発売され、専門誌も作られるなど、密かにブームが再来しているのです。

トンネルズ & トロールズ 完全版

トンネルズ & トロールズ 完全版

 

 

そして、T&TのアプリであるTunnels & Trolls Adventures (T&TA)というのは、T&Tのソロアドベンチャータブレットで楽しめるというものです。

T&Tが日本で流行った理由の一つに、ソロアドベンチャーがたくさん公刊されたというのがあります。当時日本ではまだTRPGがあまり広まっていない一方、ゲームブックがブームになっていて、一人で気軽にプレイできるゲームブック形態からT&Tを知り、TRPGへと参入する人がかなりいました。

T&Tのソロアドベンチャーは、ゲームブックとしても独特です。ゲームシステムは当然T&Tで統一されていて、個々の単行本に簡易版ルールブックが付属していました。読者は自分のキャラクターを作成して冒険に挑むのです。そしてその内容は概ね、敵もアイテムも超強力。読み進めるうちにパラメータが2倍になったり、サイコロ10個の攻撃力を持つ剣を手に入れたり、成功判定に失敗してヒキガエルにされたりといったことが、日常茶飯事だったのです。

 

この豪快なノリをコンピュータで楽しめるというのは、なかなかの興奮です。

(ちなみに、T&Tを題材にしたパソコンゲームもあるのですが、現在は入手困難です。)

 

さらに、実はT&TAでは新たな展開を考えており、アプリのユーザーが自分でオリジナルのソロアドベンチャーを制作して世界に公開することができるようにする、ということなのです!

つまり、誰でもT&Tのシステムでゲームブックが作れる!人気作品には報酬も支払われるらしいです。将来的には他のシステムにも対応するかもしれません。ゲームブック作家の端くれとして、これはコミットしないわけにはいきませんよ。

 

そこで早速アプリをダウンロードしようとしてみたのですが。。。

残念ながら現在、iOS版もAndroid版も、米国のみの取扱いのようです。日本のApp Storeには表示が出てきません。

 

まあでも、これくらいで諦めるわけにはいきませんよね。

無理矢理ゲットしてみました。

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アプリを起動すると、こんな画面になります。

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今のところ、シナリオが5つほどリリースされています。

その中でNaked Doom(運命の審判)だけは無料で何回でもプレイ可能です。

他のシナリオは、Gemを払って購入するか、Heartを1つ使って1回だけプレイするかを選べます。GemもHeartもいわゆる課金アイテムです。Heartは広告を見ることでも補充可能です。

 

さて、米国のクレジットカードかiTunesマネーがないと、課金はできません。とりあえずNaked Doomを楽しむことにしましょう。

 

次回に続きます。

The GameBook Authoring Toolの使い心地

どうも、ちゃなです。

 

私はゲームブック執筆にはThe GameBook Authoring Tool (GBAT)を用いています。

www.crumblyheadgames.co.uk

 

これは、ゲームブック作成に特化したテキストエディタのようなもので、非常にシンプルで使い勝手が良いのが特長です。

 

使い方は文芸遊戯研究会さんのサイトに詳しく載っています。

game-book.seesaa.net

 

似たようなツールは他にもあって、上記サイトに大量に紹介されていました。私は一通り試してみましたが、GBATがベストでした。ただ、好みの差はかなりあると思います。

 

そして、このGBATも、少し使い込んでみると、どうしても粗が見えてきます。

ツールの使い心地は、メリットよりもデメリットの影響が大きいので、今回はGBATを検討している人のために、それらをちょっと指摘しておきます。

 

(1)お値段

GBATには通常版とPro版があります。

通常版は無料ですが、100パラグラフまでしか作れません。Pro版は10000パラグラフまで対応しています。

しかし、このPro版が39英ポンドします。今だと5500円くらいですね。正直、プロ向けの値段設定という感じです。

一本買えば、アクティベーションコードを入力するだけで、何台にでもPro版をインストールできます。この点はメリットですね。

 

(2)バグ

深い階層に置いたGBATを開こうとすると頻繁に強制終了します。なので、私はデスクトップにファイルを移してから作業しています。

それでもたまにフリーズする上に、オートセーブ機能がありません。頻繁に手動でセーブしておかないと、作業内容が消えて泣きを見ます。

あと、フローチャートだけを画像ファイルとして打ち出すことができるのですが、これが結構バグります。端っこが切れたりします。モニタを見ながら行う以外の作業にはまったく向いていません。

→制作者様によるとバージョンアップにより対応中だそうです。

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現在執筆中の新作のチャートはこんな感じです。

ちなみにチャートの自動生成は、結構的確です。一つ分岐を変える毎に全体を書き換えて、一番見やすい格好で提示してくれます。

 

(3)重さ

300~400パラグラフ以上にもなると、結構動作がもたつきます。実用に耐えないということはありませんが、ちょっとイライラすることも。。。メモリ16GBでも同じなので、多分ハードが原因ではありません。これだと、10000パラグラフの作品を作るのは事実上無理じゃないかなあ。。

→制作者様によると改善を検討中だそうです。期待しています!

 

(4)編集機能

「検索」や「全置換」がありません。小説としての完成度を高めるには表記揺れのチェックが不可欠ですが、GBAT単体ではそれができません。

私は、ファイルをHTMLに移してからオフィスソフトで読み込んで推敲しています。

 

そんなわけで、色々と難点もあるわけですが、それでも私としては結構気に入っています。

制作者様からも力強いコメントをいただきました。今後が期待されますね!

 

なお、GBATで打ち出すファイルは基本HTMLなので、これをキンドル仕様にするにはもう一工夫必要です。そのあたりについてはまた今度ということで。

新作予告

どうも、ちゃなです。

 

ここしばらく、新作ゲーブックの執筆を優先させていて、ブログがすっかりお留守になってしまっています。すみません。

 

で、その新作ですが、ようやく形になってきました。おそらくあと1〜2ヶ月以内には刊行に漕ぎつけられるのではないかと思っています。

 

もう大幅な変更はないと思うので、その新作について、宣伝がてらちょっとだけ顔見せしておきますね。

 

(1)テーマは「魔法」

ツイッターでは何度か言っていますが、次回作のテーマはズバリ魔法です。

魔法をテーマにしたゲームブック作品というと、まずはスティーブ・ジャクソン氏の「ソーサリー」4部作、次いで鈴木直人氏の「パンタクル」シリーズですね。

 

ファイティングファンタジーシリーズでは、私のブログでもご紹介した「バルサスの要塞」のほか、「サソリ沼の迷路」「恐怖の神殿」でも魔法を扱っています。

 

マイナーですが、「エンチャンター」も私にとってはインパクトの強い作品でした。

エンチャンター (アドベンチャーノベルス)

エンチャンター (アドベンチャーノベルス)

 

 

次回作では、主人公は作品内でいくつもの魔法を学ぶことになります。

その数は総勢12種類。

これは、書いてみて思いましたが、単発作品としては限界レベルです。「バルサスの要塞」も「サソリ沼の迷路」も12種類ですね。「パンタクル」では主人公が初めから大魔術師という設定なので敢えて15種類に設定したと鈴木直人氏が語っています。

パンタクル1 メスロンサーガ (幻想迷宮ゲームブック)

パンタクル1 メスロンサーガ (幻想迷宮ゲームブック)

 

 

今回、主人公は初めから魔術師だったわけではありません。すべての魔法を極められるかは、あなたの選択次第です。それどころか、一つも魔法を習得せずにエンディングにたどり着くことも可能です。

 

(2)600パラグラフ、単方向、マルチエンディング

これまで私は100パラグラフのミニゲームブックを3作品上梓してきました。

100パラグラフは作るのも読むのも手頃ですが、やはり大仕掛けを作るには物足りません。

次回作は堂々の600パラグラフです。

また、私の信条として、一つの流れをいくつものパラグラフに分けたり、同じ内容を別のパラグラフで繰り返したりということはしていません。そのため、パラグラフ数以上のボリュームを感じるのではないかと思います。

単方向か双方向かと言われると、基本的には単方向なのですが、一捻り加えてあります。これは解説イコールネタバレになってしまうので、是非製品版でお確かめください。

そして、マルチエンディングですね。パラグラフ600にあるハッピーエンドがすべてではありません。真のエンディング、そして「超エンディング」「裏エンディング」までご用意しています。真エンドは誰もが納得できるハッピーエンドですが、超エンドは私から読者の皆さんへの挑戦状です。裏エンドはちょっとしたおまけです。これら以外にも、人によってはより自分らしいエンディングを見つけられるでしょう。主人公が死んでしまうバッドエンドは少なめです。

 

(3)裏のテーマは「後悔」そして「人生」

これはもう蛇足みたいなものですが、次回作では主人公の半生をそのまま描いています。前半で主人公は魔術を学び、後半でそれらを使いこなして困難に立ち向かいます。お悩み相談からダンジョン探索、都市経営まで様々なクエストが用意されています。悪への誘惑もあります。そして主人公は見果てぬ夢を追い求めて危険な旅に出ることになります。

お読みいただければわかってしまいますが、以前このブログでご紹介した「魔法の王国」3部作にはかなり通じる部分があります。ハリー・ポッターぽいと言われるかもしれません。物語世界で起きそうなこと、主人公がやりそうなことをすべて詰め込んだら、こうなってしまいました。

是非主人公の人生を体感してみてください。

 

(4)世界はネイキッドシリーズと共通

次回作は、実は「ネイキッドウォリアー」と世界観を共有しています。時代的には同作の20年前になります。

そして、主人公は、同作に登場するあの人ですよ!

ネイキッドシリーズ3部作に出てきた人物も何人か登場します。

とはいえ、3部作を知らなくても、プレイするのに全く問題はありませんのでご安心ください。

開発コードネームはNW4、当初のタイトルは「ネイキッドウォリアー外伝」だったのですが、外伝が正伝の6倍のボリュームというのもアレなので、やめにしました。

 

さて、いかがだったでしょうか?ご託はいいから早くリリースしろというご意見、謹んでお受けします。執筆はいよいよクライマックスです!