ちゃなのゲームブック

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ちゃなのおすすめゲームブックベスト10

どうも、ちゃなです。

 

ゲームブックには古典から最新作まで様々な名作がありますが、ここで私のおすすめベスト10を発表したいと思います。

今でも容易に入手ができること、初心者でも比較的取っつきやすいこと、という条件で選んでいますので、是非手に取ってみてくださいね。

 

第10位 山田賢治「剣竜亭とカラクリ迷宮」

ゲームブック 剣竜亭とカラクリ迷宮 FT書房

ゲームブック 剣竜亭とカラクリ迷宮 FT書房

 

FT書房さんからは100パラグラフの佳作がいっぱい刊行されていますが、そのなかでも本作はピカイチです。なにしろ、たった100パラグラフで、3つプラスアルファの迷宮探検ができて、しかもパーティプレイや隠しエンディングまで盛り込んでいるのですから。お得感満点ですね。ちょっととぼけた世界観もいい味を出しています。

 

第9位 山本弘「超時間の檻」

超時間の闇 (The Cthulhu Mythos Files)

超時間の闇 (The Cthulhu Mythos Files)

 

 この作品は「超時間の闇」というクトゥルフ神話アンソロジーの中の一本です。山本弘氏は「モンスターの逆襲」という名作も出していますが、本作は短編ながら、ループものというゲームブックと相性抜群のギミックを取り入れることで、徐々に謎の核心に迫っていく楽しさを演出しています。ちょっとエロティックな展開があるのも氏の作品の特徴。決して下品ではないので、男女ともに楽しめますよ。

 

第8位 岡嶋二人ツァラトゥストラの翼」

ツァラトゥストラの翼 (講談社文庫)

ツァラトゥストラの翼 (講談社文庫)

 

推理作家である岡嶋二人氏は「ちょっと探偵しませんか」という推理ゲーム本も出していますが、こちらは一本まるまる長編本格推理ゲームブックになっています。氏が本気を出して制作しただけあって、謎やトラップがいちいち本格的で、気を抜くとすぐにゲームオーバー。でもそこには必ず理由があり、きちんと名探偵のように行動すれば必ずクリアすることができます。

 

第7位 鳥井架南子「悪夢のマンダラ郷」

悪夢のマンダラ郷 悪夢シリーズ (幻想迷宮ゲームブック)

悪夢のマンダラ郷 悪夢シリーズ (幻想迷宮ゲームブック)

 

鳥井架南子氏は 「悪夢シリーズ」三部作を刊行していますが、二作目の本作がちゃなは一番好きです。300パラグラフと当時にしては小粒ながら、様々なフラグを立てていかないと容易にはクリアできません。しかもプレイする日付によって攻略ルートが異なるというおまけ付き。ストーリーは、失恋しちゃった男の子がマンダラ郷に迷い込み、人類の進化の過程を追体験して生まれ変わるというもの。なんとも壮大!

 

第6位 中河竜都「竜の血を継ぐ者」

竜の血を継ぐ者

竜の血を継ぐ者

 

本作はもともと古川直美氏の「ドラゴンバスター」を翻案したものです。でも中身は別物と言えるほど大胆なアレンジが施されています。ゲーム性は原作から折り紙付きですが、本作の肝は高度な心理描写。主人公の女戦士が戦いを続けるにつれ、自分の敵の正体に気がついていくくだりは、プレイしていて鳥肌が立ちます。マルチエンディングですが、真のエンディングが最善の道とは言い切れないところに、深い余韻を感じさせます。

 

第5位 J・H・ブレナン「ドラキュラ城の血闘」 

ドラキュラ城の血闘 (Adventure Game Novel)

ドラキュラ城の血闘 (Adventure Game Novel)

 

ブレナン氏と言えば「ホーリーグレイル」シリーズが有名ですが、本作は一冊ですっきとまとまっているので初心者向きです。主人公は恐怖の吸血鬼を倒すために乗り込むのですが……人間サイドと吸血鬼サイドの両方から物語を楽しめるようになっています。アイデアマンの氏らしい構成ですね。

 

第4位 森山安雄「展覧会の絵

展覧会の絵 (幻想迷宮ゲームブック)

展覧会の絵 (幻想迷宮ゲームブック)

 

展覧会の絵」と言えば、有名なあの作品ですよね。もちろんそれがモチーフになっていますが……まだ知らない人は、是非ネタバレなしで読み始めてください。システムがシンプルで、難易度も低めなので、割とさくさく進められるはずです。そしてエンディングを迎えたとき……私がゲームブックで泣いたのは確かこれが初めてです。

 

第3位 SCRAP「人狼村からの脱出」

人狼村からの脱出 狼を見つけないと、殺される (脱出ゲームブック)

人狼村からの脱出 狼を見つけないと、殺される (脱出ゲームブック)

 

人狼というカードゲームを知っていますか?人間側と人狼側に分かれて、話し合いで互いの相手を推理する、論理と説得力の試されるゲームです。本作は人狼をモチーフにした脱出ゲームのさらにゲームブック版。いつでも一人でプレイできるのがいいですね。数多くの謎のひとつひとつがとても凝っていて、頭をフル回転させられます。紙の本でなければ実現できない高度なエンターテインメントといえます。ゲームブックというよりはパズルブックに近いですが、ストーリー性も秀逸ですよ。

 

第2位 鈴木直人「スーパーブラックオニキス

ごめんなさい、今売ってないですね。でも、鈴木直人氏の作品は最近次々とキンドルで再版されているので、本作も近々お目見えするんじゃないかなあ(無責任)。600パラグラフの双方向作品で、4人パーティを組んで6つの迷宮に挑むという、ある意味典型的な冒険ファンタジーものです。初心者向きとは言えませんが、ゲームブックにどっぷりつかって攻略するには最適の一本です。

 

第1位 S・ジャクソン「諸王の冠」

諸王の冠―ソーサリー〈04〉 (Adventure game novel―ソーサリー)

諸王の冠―ソーサリー〈04〉 (Adventure game novel―ソーサリー)

 

やっぱり堂々の1位はこの作品を挙げざるを得ないでしょう。スティーブ・ジャクソン氏の不朽の名作「ソーサリー!」シリーズ完結編です。ごめんなさい、初心者の方は本作から読まずに「シャムタンティの丘を越えて」から始めてください。本作は完結編らしくかなりのボリュームと難易度です。これまでずっと謎だったZEDの呪文の使い道が明かされ、たったの数パラグラフでゲームブックの新たな可能性をも感じさせる演出には、ただただ脱帽です。

 

いかがだったでしょうか?上位にはどうしても思い入れのある作品が入ってきてしまいますね(私は林友彦先生が一番好きなのですが、再版されてないので、今回は涙を飲んで割愛しました)。でも、最近でも次々に良作が生まれているんですよ。ちゃなもいずれこのランキングには入れるように、頑張ります!