どうも、ちゃなです。
ネイキッドサバイバー制作の舞台裏、その3です。
今作は前作ネイキッドウォリアーと異なり、マルチエンディングではありません。パラグラフ100に一つだけエンディングがあります。
しかも、バッドエンドのパラグラフもありません。
あくまでも、パラグラフ100にたどり着く過程を楽しむのがコンセプトのゲームブックになっています。
こういう構成は、双方向のゲームブックになじみます。単方向の作品だと、どの選択肢を選んでも必ず同じエンディングにたどり着くというのでは、緊張感がありません。いくら過程を楽しむとは言っても、どうしてもだらけてしまうでしょう。
その点、双方向の作品は、結果よりも過程を楽しむのがメインなので、バッドエンドがなくてもあまり間延びしません。全滅してもコンティニューが可能なコンピュータRPGのような感じですね。
ただし、本作はマルチエンディングではないとはいえ、パラグラフ100にたどり着く道筋は複数あります。具体的に言うと、黒幕と決着をつける方法がいくつも用意されているのです。
その中でも、復讐に失敗して捕らえられたところを憲兵に助けてもらうといった、実質バッドエンドみたいな幕切れから、黒幕を暗殺する、捕らえる、憲兵に協力して逮捕してもらうといった、様々な解決策が用意されています。
そして唯一、なぜ黒幕が今回のような悪事を働くようになったのかの真相が垣間見えるプロットが隠されています。
これこそネイキッドサバイバーの真のエンディングとも言えるものなのですが、このルートに入るには、一見ただの失敗にしか見えない道筋を通らなければならないようになっています。
プレイしていただいた方はお気づきかと思いますが、パラグラフ構成的には、かの「ソーサリー!」のZEDの呪文の処理に近い格好になっています。
まだ見つけていない方は、是非試してみてください。
裏話というよりはなんだか種明かしのような話になってしまいましたね。
ネイキッドサバイバーが完成する頃には、シリーズ第3作を制作する気持ちが固まりつつありました。そこで今回のエンディングには、次回作への引きを入れておきました。
また、シリーズ通してプレイしていただいた方へのサービスとして、サー・デレクをカメオ出演させ、次回作「ネイキッドチェイサー」の伏線をちょっとだけしゃべってもらいました。
ちなみに、今作のタイトルは当初「ネイキッドウォリアー2」とする予定でした。
ただ、それだと前作を未プレイの方が手に取りづらいかと思い、ネイキッドサバイバーに変更しました。
失敗したのは、このタイトル名であらかじめグーグル検索をしておかなかったことです。後で調べたところ、同名のビデオ作品がありました。
「ネイキッドリベンジャー」とどちらにするか迷ったんですよね。語呂が悪いので没にしたのですが、こちらの方が良かったでしょうか?