どうも、ちゃなです。
Citadel of Chaos (Fighting Fantasy)
- 作者: Steve Jackson
- 出版社/メーカー: Icon Books Ltd
- 発売日: 2009/09/03
- メディア: ペーパーバック
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1983年に刊行された英国の巨匠スティーブ・ジャクソン氏の名作です。
邦版は1985年ですね。
今世紀になって新版も出ましたが、再び絶版になっています。
バルサスの要塞―ファイティング・ファンタジーシリーズ (〈ファイティング・ファンタジー〉シリーズ)
- 作者: スティーブジャクソン,Steve Jackson,浅羽莢子
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2005/06
- メディア: 文庫
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iPad版も出ています。
この作品、400パラグラフの単方向、システムはファイティングファンタジーでおなじみの技術点・体力点・運点をダイスで決まるというシンプルなものですが、「魔法」がテーマになっています。
主人公は、下記の12種類の中から魔法点の数だけピックアップして術を持ち込むことができます。どの術を何回使えるかはあらかじめ決めておかねばならず、ゲーム中に術が増える機会はほとんどありません。
「妖怪写し」:敵のコピーを出して戦わせる。
「千里眼」:敵の考えや壁の向こうを見抜く。
「火炎」:炎で敵を攻撃する。
「愚者の黄金」:偽物の財宝を作り出す。
「目くらまし」:幻を作り出す。
「浮遊」:空中に浮かぶことができる。
「開運」:運点を回復する。
「防御」:物理攻撃を遮断する盾を作る。
「技術回復」:技術点を回復する。
「体力増強」:体力点を回復する。
「怪力」:自分の筋力を高める。
「骨抜き」:敵を弱体化する。
この「魔法」を使いこなすことにより、主人公は困難な障害を乗り越えたり、強敵に打ち克ったりすることが可能になっています。
物語における最終目的は、主人公の故郷を滅ぼそうと計画している妖術師バルサス・ダイヤの拠点に潜入し、彼を討ち取ることです。
砦の中には当然、様々な妖怪が登場し、時に敵対し、時には主人公をからかったりしてきます。
さて、この砦内での戦いなのですが、主人公の正体が割れていないこともあり、あからさまな用心棒と戦闘になる場面はあまり多くありません。しかし、バルサス・ダイヤは趣味で凶悪なモンスターを放し飼いにしているのか、下手をするとバルサス本人より強そうな妖怪に遭遇することもままあります。
特に強力なのはガンジーとヒドラで、両者に対してはほとんど魔法も効きませんし、武器で戦う選択肢すら与えてもらえません。道中で手に入れるアイテムをうまく使いこなして懐柔する必要があります。
さらに、バルサスの住む「黒い塔」の入口には強力な鍵が仕掛けられており、番号を知らないと絶対に開けることができないのです。
(ただ、この鍵が実は3桁の回転錠だったりとか、その番号が公共施設に書いてあったりとか、お茶目なところもありますが……)
幾多の困難をくぐり抜けてバルサスの居室に侵入すると、最終決戦が待っています。バルサスは主人公と同じく「妖怪写し」「目くらまし」「火炎」といった術を使いこなし、魔法の指輪で強化された剣術の腕前も超一流です。
とこんな冒険なのですが、今回はこの「バルサスの要塞」のフローチャートを解析してみました。
実はもうずいぶん前に、安田均氏がチャートを公開しています。
さて、チャートの全体像はこんな感じです。
まあ、例によってこれじゃ何がなにやらですね。
ブロック毎に見ていきましょう。
次回に続きます。