こんにちわ、ちゃなです。
”The Cult of Pajoli”の誌上リプレイが終了し、インプットが一段落したところで、次はアウトプットといきましょう。
これから、前々からやってみたかった企画を実行に移したいと思います。
それは「ゲームブック制作をリアルタイムで実況」!
できるかなあ。。。
ちゃなのゲームブック制作の工程は、大体こんな感じです。
1.テーマを設定
2.シナリオのアウトラインを想像
3.システムを構築
4.フローチャートを作成(下書き)
5.テキストを執筆(清書)
6.校正
7.フォーマット編集、上梓
そこで、このブログを書きながら、ゲームブックをゼロから作り上げるというのが今回の試みです。
今書いている時点で、何を作るのか、まったく考えてません!
1.テーマを設定
さて、どんなテーマにするか。何しろ白紙ですからねー。
ネイキッドシリーズの続編もいくつか構想はしているのですが、まだ形になっていません。それに「ゼロから作り上げる」というコンセプトにも合わないし。。
そこで今回は、ツイッターのタイムラインを適当に見て三題噺風に制作することにします。
・LastLabyrinth
・ストリートファイターIIのイラスト
・教祖
はい、適当に拾ってきました。
LastLabyrinth、プレイしてないんですよね。。面白そうなんだけど。
とある教団の教祖の所有する地下迷宮で、8人のファイター達が戦いを繰り広げる。うーん、「迷宮探検競技」みたいな感じになっちゃうかな。。。
(実は迷宮探検競技も未プレイ。原著は持ってますけど。。
ストIIの複数主人公というコンセプトは活かしましょう。
山田賢治さんの「ゴーレムナイトと巨人戦争」みたいな感じになるかも。。
まあ、オリジナリティを出すのは簡単でないので、この辺で勘弁してもらいましょう。
教団はなぜダンジョンを持っているのか?
太古の神が眠っていると信じてダンジョンの採掘権を取得したけれど、まだ踏破できていない。そこで選りすぐりの信者を集めて競わせることにした。
しかし、その中には裏切り者がいて……。これもどっかで聞いたことある話だなー。
ラビリンスというテーマが出てきた時点でファンタジー色が強くなっていますね。世界観はネイキッドシリーズ(一応、惑星エクスフィアという世界設定をしています)に準じておきましょうか。
そうすると「デレクの選んだ魔法」に出てきたサイアス教団とか、「ファントムドミネーション」に出てくる魔神アバドンとかと絡めるのもありですね。
あ、でも「ゼロから作り上げる」というコンセプトから外れちゃうか。じゃあ、その辺の関連性は曖昧にしておくということで。
ただ、魔神の名前はお約束で「ア」から始まる言葉にしましょう。
本棚にラテン語辞典がありました。ちょっと開いてみます……。
教団の名前はアバート教。教祖はサッカバートと名乗ります。アバーティッサを継ぐ(succeed)の意味ですね。
2.シナリオのアウトラインを想像
さて、主人公8人。8人て!2週間で作るとなると100パラグラフが限界ですから、あまり詰め込みすぎるわけにもいかんのですが。。とりあえずキャラづけをします。名前、性格、能力が被らないように。
例によって50音の行が被らないようにします。
・イシス 20歳女性 神官 魔法が得意。正統派の主人公。目標達成を一途に考えているので、自分の勝ちには必ずしもこだわらない。
・カルバドール 40歳男性 荒れくれ者。斧が武器だが、実はナイフ投げの名手。金目当てで教団の有力者から雇われた。目標達成できなくても金が手に入ればOK。
・ソロン 50歳男性 魔術師。魔神よりもそれを封じた魔法陣の技術に興味がある。
・無明のターナー 20歳男性。盗賊。教祖の隠し子の一人で、目標達成よりもむしろ裏切り者の始末が主な任務。
・ノア 10歳男性。少年。何でこんな少年が?抜群の運動神経と指先技を使うが、戦いは苦手。アバーティッサ復活の生け贄として投入された。もちろん本人は知らない。
・ホッブス 60歳男性。ホッブスときたらリバイアサン。というわけで召喚術使い。
・マリー 30歳女性。踊り子にして探索のプロ。実は公募によって選ばれた別の参加者を殺してすり替わった。つまりキン肉マンソルジャー。目的は謎。
・ランドマスター 30歳男性。仮面を被っている。名前からしてこの迷宮の元地主。教団に迷宮を譲った手前、探索の行く末を見守るため参加した。という名目で、実は政府から探索隊を壊滅させるよう勅令を受けている。
……これ100パラじゃ無理やねん。2週間でできるわけない!
えーと、当初は「2週間で」とタイトルに入れていたのですが……消しておきます。
とはいえ、こういう企画もので何ヶ月もかけるわけにもいかないのですが。。
ちょっと広がりすぎましたね。まあ、下手に縮小するのもアレですし、企画倒れ上等でいけるところまでいきましょうか。。。
冒頭で読者は8人の主人公のいずれかを選び、迷宮に足を踏み入れます。罠や敵を撃退しながら、他の参加者と協力したり敵対したりしつつ、最深部を目指すことになります。個人的目標を達成できればグッドエンドとなります。
3.システムを構築
さて、ゲームブックの三大要素はフローチャート、テキスト、そしてシステムです。
システムというのは、パラメータをどうするか、フラグ管理をどうするか、ランダム要素を入れるのか、といった、フローチャートに現れないゲーム性を担保する部分です。
私は、キンドル作品では原則としてサイコロ・筆記具不要をモットーとしています。
一応本作もキンドル出版を目指しているのですが……しかし、主人公8人の個性を出すとなるとパラメータなしというわけにもいかないかも。。
まあ、主人公が決まれば特性値や能力、武装などは確定するので、あえてパラメータを設定するには及ばないんですよね。
100パラの短編にするなら、「主人公」という単独パラメータで最後までやりきってしまうのも一手かもしれません。
うん、そういう作品はちょっと前例を思いつかないし、とりあえずそれでいってみましょうか。
あ、「ブラッドソード」シリーズにちょっと近いかな。。
本来なら体力ポイントとか弓矢の本数とかの変数を設定した方が奥行きが出るのですけどね。
4.フォローチャートを作成
おお、もうここまで来た!
(ここからが始まりとも言う)
今回は、いつものGBATではなく、ソーサリアンTEXTのPlayground Flowを使ってみることにします。
制作者様とのお約束もありましたしね。
Playground Flowでは、ソーサリアンTEXTのシステムに沿って、敵やアイテム、パラメータ変更、音楽なども入力することが可能です。残念ながら今回はまったく使いません。チャートを書いて最後にパラグラフシャッフルをするだけです。
チャートを書くときは、とりあえず各パラグラフのタイトルと最低限必要な事項(フラグや変数の増減など)などを書き込んでいって、まずフローチャート全体を完成させるのがちゃな流です。これを「下書き」と読んでいます。
まあ、そうは言っても清書の途中で色々変更したくなるんですけどね。
だけどやっぱり、下書きでなるべく万全の状態に仕上げておいた方が良いです。後から改変するとそこかしこに矛盾ができてえらいことになります。
では、思いつくままに書いていきましょう。
とりあえずここまで。
ちょっと考えたのですが、主人公が何かするたびに「あなたは誰ですか?」で分岐させてたら、毎回8パラずつ消費してしまってたまったものじゃありませんね。
ここはマルチプロットシステムを使い、さらに単方向であるのを良いことに、主人公の行動に応じてNPCが勝手に行動決定してしまうようにしましょう。
例えば、主人公が「右の道を選ぶ」と決めたら、他の3人は左、2人は中央、主人公と同行するのは2人、としておいて、どの2人が同行するかはこの時点では明らかにせず、主人公が誰かを尋ねた際に初めて描写する、というやり方です。
というところで、ぶつ切りですが、次回に続きます。