ちゃなのゲームブック

ゲームブック作家「ちゃな」のブログです。Amazonキンドルで「デレクの選んだ魔法」等販売中!

ゲームブックの制作実況(21)

ちゃなです。

ああ、遂に三週間。三週間になってしまいました。

まあ、まだ三週間とも言いますけどね。一ヶ月で100パラ書けたらそこそこ早い方です。

 

これまでほったらかしにしていた魔法陣ルート。当初はここでオデッサが出る予定でしたが、ホッブスは別の道になったので、イベントが空いていました。普通の敵を出すことにします。とはいっても迷宮の中ですからただの生き物は生存できません。迷宮の魔力を食らって生きながらえる人造モンスターにします。こいつは魔力を吸うので魔法では倒せません。戦闘ができるのはカルバドール、マリー、ホッブス、ンドルフの4人。うち、最初の魔法トラップを単独で抜けられるのはホッブスとンドルフだけですから、ここで2人に絞り込めます。

まだパラグラフが余ってるので、ここでさらに一つイベントを追加して絞り込みをします。最後の扉は盗賊技が必要なことにしましょう。これでホッブスが脱落し、このルートを攻略できるのはンドルフただ一人ということになります。同時に、ンドルフがここに来た場合には、扉に罠を仕掛けることができるようにします。パラグラフジャンプの出番です。

ほかのメンバーがほかのルートできた場合、ンドルフに先を越されていて罠で命を落とすという展開ですね。ノアは生け贄なので死んではいけませんが、ノアは単独で最深部まで来ることができないので、ンドルフがノアを殺してしまうという矛盾は防ぐことができます。

 

表紙と一緒にキャラ紹介のページを作ったのですが、ホッブスが一番イメージに合わないんですよねー。彼はサッカバートと同い年(サッカバートの方が時空の部屋のせいで老けてますが)で最年長なのですが、フィギアではかなり若く見えます。鎧を着た魔術師キャラがアイコンセットの中にあまりいないんですよね。(当たり前か)

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Characters

こういう場合、最後の手段として、イラストに合わせてキャラ設定や描写を変更することもあります。本作は複数主人公なのでもともと各キャラクターの造形について触れるシーンはあまりないんで、修正は楽なんですよね。。

 

ンドルフが単独で最深部に辿り着くと、扉に罠を仕掛けることができます。後続のメンバーは次々と倒れていくという寸法です。死体をどうするかは後で考えるとして。この分岐はパラグラフジャンプを使うつもりだったのですが、よく考えるとンドルフが最深部に到着してから他の主人公と共有するパラグラフって存在しませんね。パラグラフジャンプを仕込む余地はなさそうです。

……いや、マリーの存在がありましたね。ンドルフは戦闘も魔法も探索もできるので、どんな行動を取っても単独で最深部まで辿り着けます。そういえば本作は、「間違った選択による即詰み」は存在しないんですよね。あくまでその主人公の適性がない局面でゲームオーバーになるだけです。しかし、それだとンドルフ編が簡単に過ぎるように思います。まあ最強の隠しキャラだから簡単でもいいっちゃいいんですけどね。ンドルフの勝利を阻止する役回りはマリーに課されています。なので、道中でマリーを始末しておくことがルドルフルートの勝利条件になるというのはどうでしょうか。そうすることで、カルバドール以外まったく意味のない仲間殺しに第二の意義を持たせることもできます。

ただ、マリー殺しのルートはホッブスでも可能だし、よしんばホッブスを排除したとしてもその後もしばらく探索が続きますので、それらすべてをンドルフ専用ルートにするわけにもいきません。いかなくもないけど、パラグラフなり記述なりが冗長になります。なので、ここはマリー死亡フラグをパラグラフジャンプで仕込むことにします。

ただ、そうすると先ほど作った魔法罠+ローパー+最後の鍵というルドルフ専用ルートがデッドエンドになってしまいますけどね。。

あと、イシスのエンディングは単独行でないと果たされない予定でしたが、その場合ンドルフの最後の妨害をどう食い止めるか。

イシスは遅れて到着したことにしましょうか。そしてンドルフやらマリーやらが相打ちで倒れている、と。

イシスではマリーに襲いかかる選択肢は選べないので、誰かの死を目撃することはありません。なので詳細に描写しても大丈夫。

 

とはいっても、この段階でンドルフの存在をばらすこともありません。

教祖が死んだ、と書いてしまうと「は?教祖はチームを送り込んだだけで、自分は地上にいるんじゃないの?」となってしまうので、「教団が壊滅した」という書き方にしておきます。勘の良い読者なら「は?教祖が死んだわけでもないのになぜ壊滅?」と、ちょうど良い疑念を持ってくれるでしょう。

さらに大ヒントとして、死体が7つということも示しておきます。

ちなみにこの局面、ンドルフが真意を明かしてホッブスに反抗されたのか、マリーが使命を果たすために自爆攻撃を仕掛けたか、いずれの可能性も排除はされません。ちゃなとしては後者を想定していますけれどね。

イシスのエンディングではアバーティッサ復活ではなく、戦果は種一つ。報われないながらもわずかな希望の見える、パンドラの箱エンドとなっています。

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Text7

あとは轟音の道と、中央ルートの一部ですね。

あー、まだ最終盤じゃないんだなあ。。。