ちゃなのゲームブック

ゲームブック作家「ちゃな」のブログです。Amazonキンドルで「デレクの選んだ魔法」等販売中!

ドラゴンの目」実況中継 その7

どうも、ちゃなです。

ファイティングファンタジーゲームブック「ドラゴンの目」攻略もいよいよ佳境……でしょうか?

 

突き当たりの人影に話しかけてハンナはびっくり。なんとこいつは地獄魔人でした!ああ、まさにクリスナイフの出番ではないですか!期待に違わず、クリスナイフはこの悪魔に対して一撃で技術点2、体力点4を奪うという超高性能を発揮してくれます。とはいえ、初撃を当てられるかどうかが問題ですが……。

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勝負はハンナ有利、のはずが、またまたダイス目が悪く、大ダメージを受けてしまいました。。。

 

男の持っていた鞄の中には、青銅でできた、両目を手で隠した猿の彫像が入っていました。どうも呪われている気がしますが、この「見ざる」、持っていくことを選びます。

 

その後分かれ道を抜けると、床に大きな石棺が置いてありました。よせば良いのにこれを開けてみたハンナは、スケルトンの王に襲われます。

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運試しも使ってやっとの思いで倒したものの、もはや満身創痍です。棺の中には、音を奏でる不思議な金のオーブが入っていました。

 

リトルビッグが秘密の扉を発見しました。そこはドワーフの隠し部屋のようです。調度品が並び、床にはカーペットまで敷いてあります。迷宮内で休むのは危険ですが、体力が危ないのでここで一息入れることにしましょう。

幸い、寝込みを襲われることもなく、体力点を4点回復させることができました。さらに、部屋の中で迷宮の地図も見つけました。右の道には「生」、左の道には「死」と書いてありますが……文字通りの意味でしょうか?

 

その先の廊下には戦士の骸骨が倒れていました。装備を漁ろうとしたハンナはフレッシュグラブに襲われます。が、ここは幸いかすり傷で済みました。

骸骨の持っていた剣は「骨砕きの剣」、技術点に1点のボーナスです。革袋からは金貨と地図、そしてパチンコが出てきました(Catapultと書かれていますが、攻城兵器ではなくてもちろんあのY字型のやつだと思います)。

 

しかし、骸骨が首から提げていた小瓶の液体を飲んでしまったのは失敗でした。この戦士の死因は悪の魔術師に無理矢理液体を飲まされたことだったみたいです。ハンナはその場で崩れ落ちました。リトルビッグが悲鳴を上げて見守る中、おそらくこのまま骸骨になってしまうのでしょう……

「ドラゴンの目」実況中継 その6

どうも、ハンナベラことちゃなです。

デストラップを引いてしまうとは情けない。呪いの装備品絡みでしばしば出てくる悪の魔術師というのはどうやら、「蘇る妖術使い」ラザークのことらしいです。

即詰みなので、今回は見なかったことにして、冒険を続けましょう。。。

 

通路の床で3枚の銀貨を拾いました。この地域の通貨は金貨なので、銀貨はむしろ珍しいですね。

 

次の扉の向こうでは、何者かが食事をしているようです。

もちろん開けてみましょう。おおっと、オーク達が襲いかかってきました!多勢に無勢です。

そこに通りすがりの傭兵さんが現れました。金貨10枚で助太刀してくれると言います。先ほど懐が潤っていたので、気前よく払ってやりましょう。

この部屋で手に入ったのは金貨2枚だけ。大赤字でした。

 

次の部屋には、一人の小男が捕らえられていました。ハンナを敵と勘違いしているようです。この男は悪い人じゃないと直感的に感じたハンナは、男を解放してあげました。

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男はドワーフLittlebig、ハンナと同じトレジャーハンターです。彼はSharcleという男に捕まったのだと言います。リトルビッグもドラゴンの目のことは知っているようです。ハンナは彼と意気投合して、しばらく行動を共にすることにしました。

 

道中、ゾンビ支配の指輪を手に入れた二人はさらに先を目指します。そして、壁の穴に何となく手を突っ込んでみたら、十字架とクリスナイフを入手しました。クリスナイフと言えば、かの「地獄の館」で主人公の技術点を3点も上げてくれた秘宝ですが、さてこのナイフはどうでしょう……?

 

歩きながらリトルビッグは自分の伯父の話をしてくれます。伯父さんはかの偉大なる魔術師ヤズトモロの友達なのだそうです。そんな話を聞いている最中、二人の前に突然ファイアボールが飛んできました。悪の魔術師との対決です!

 

無策で挑むのは無謀です。ここはアイテムを使いましょう。リトルビッグに警告したうえで轟きの杖を床に叩きつけると、魔術師は衝撃で吹っ飛ばされました。今のうちに先に進みます。

 

探索を続けるうちに、ハンナは自分のことを話し始めます。もしドラゴンの目が見つからなかったら、ヘンリーの元に戻っても解毒剤がもらえないのでは……と心配するハンナに、リトルビッグは陽気に答えました。

「わしらはドラゴンの目を見つけるんだ。心配要らないさ。それにそいつが解毒剤を出し渋ってみろ、わしが目に物見せてやる」

いい人ですね。ちょっぴり死亡フラグが立ってるような気がしますけど。。

 

冒険は続きます。

 

ハンナベラ

技術点9/8、体力点6/20、運点8/11

金貨29枚

銀貨3枚

食料5食

剣、柄の壊れた斧、画家の絵、蝋燭、木彫りのアヒル、ニンニク2つ、ブリキの呼び子、小さな銀の箱、クリスタルのダガー、青銅の鍵(85)、ダガー、金の指輪、幸運のペンダント、ガラス玉、壊れたダガー、鉄の鍵(34)、両端のとがった短い棒、革のポーチ、銀の鍵(14)、金の鍵(325)、轟きの杖、銅の鍵(192)、青銅の盾(技術+1)、穴穿つスクロール、ゾンビ支配の指輪、十字架、クリスナイフ

「ドラゴンの目」実況中継 その5

どうも、ちゃなです。

ドラゴンの目を求めて、ハンナの旅は続きます。

 

続く緑に塗られた部屋ではグレムリンとの戦闘になりました。難なく倒して、部屋に置いてあった青汁を飲んでみます。味に反して体力が回復したばかりか、瓶の中には14と書かれた銀の鍵が入っていました。持ち主はなぜこんなところに隠しておいたのか、ハンナは首をかしげます。

 

ケルトンの守るアーチをすり抜けると、今度は赤い部屋です。部屋に入ると、異界に囚われているという謎の魔術師の声が響き渡りました。ドラゴンの目を探しに来たと正直に伝えると、魔術師は325と書かれた金の鍵をくれました。自分を異界から救い出してくれとは言い出さないんですね……。

 

矢印に沿って廊下を進んでいくと、砂に埋もれた部屋にたどり着きました。せっかくなのでそばにあったシャベルで掘り出そうとしたところ、巨大サンドウォームが襲ってきました。

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これは絶体絶命!しかしそのとき、謎の声がハンナに語りかけます。

「クリスタルのダガーを使いたまえ」

言われるがままにダガーで切りつけると、サンドウォームは一瞬で塵と化しました。どういうシステムなのかわかりませんが、ハンナはほっと胸をなで下ろします。

砂地から掘り起こした箱の中には金貨が27枚も入っていました。多分この先使い道はないでしょうね。。。

 

一緒に掘り起こした本には何かの詩文が書かれています。

「バラは赤い。スミレは青い。お前の顔は動物園がお似合いだ」

しかしこれは陰険な罠でした。読み終えた瞬間、ハンナを囲うように鉄柵がせり上がってきて、ハンナは完全に捕らえられてしまいました。

今度こそ万事休す!しかし、先ほど飲んだ青汁のおかげで、ハンナは実は鉄柵を曲げる力を手に入れていたのです。九死に一生を得たハンナは探索を続けます。何で飲んだ時に気づかなかったのかな……?

ちなみにこの詩文は英語の教材に良く出てくるもので、本来はスミレの後に「お砂糖は甘い。あんたもステキよ!」と続きます。

ハンナは隣に埋まっていた杖に手を伸ばします。杖で地面を叩くと大きな振動が走りました。この杖は轟きの杖、強力なマジックアイテムのようです。不用意に試したせいで体力点を失いましたが、良い切り札を手に入れました。

 

続いてハンナは洞穴に入り、ニブリック達を退治してその住居を漁ります。今度は192と書かれた銅の鍵が見つかりました。青銅の盾も役に立ちそうです。ちなみに本作では技術点が上がる表記がいくつも出てきますが、これが原技術点を超えてもいいものなのかどうか悩みます。盾や兜のボーナスは良いとして、薬は微妙ですよねー。

魔法のスクロールも見つけました。「Azang Bazang-zang」と唱えれば、壁に穴を開けることができるようです。

 

調子に乗ってハンナはそばに置いてあった黒い剣に手を伸ばしました。それが運の尽きです。この迷宮にはそこかしこに悪の魔術師の装備品が出てくるのですが、それらはいずれも主人以外の者に災いをもたらします。剣はハンナに襲いかかり、防御策を講じていなかったハンナは一刀のもとに斬り捨てられてしまいました……。

 

2回目の敗北です。。。

「ドラゴンの目」実況中継 その4

どうも、ちゃなです。

 

初回は魔女蛇に負けてしまいました。

後になって、主人公は体力点を4回復させられる食料を10食持っていたことが判明しました。海外の解説サイトを見て気がつきました。

fightingfantasy.wikia.com

 

これで、戦闘自体は何とかなりそうです。

ただし、この魔女蛇は毒を持っており、3回噛まれると、治療薬がなければ即あの世行きです。

(その代わり、治療薬を飲めば、なぜか戦闘に勝ったことになります)

 

蛇を倒すと、魔女は今度は釜の中から顔を出してきます。ハンナを手招きするその手の中には「ドラゴンの目」が!

あーこれは罠だろうなーと思いつつ手を伸ばすハンナ。罠でした。釜が爆発して大火傷です。

さらに魔女は、「私ってきれい?」とお約束の台詞を吐いてきました。

「あんたなんかブスよ!」と悪態をついたら逆に感心されてしまいました。

この魔女Vigdisはなかなか、シャムタンティの丘に出てきたアリアンナ以上の食わせ物のようですね。金貨7枚とニンニクと大きな歯、そして85と数字の書かれた青銅の鍵をくれました。パラグラフジャンプの臭いがぷんぷんします。

 

次の部屋では巨大なオーガが眠っていました。忍び足ですり抜けて、そばに置いてある袋を奪います。ダガーと金の指輪を手に入れました。

 

隣の部屋では幸運のペンダントを入手しました。話し相手が嘘を言っていると光って教えてくれる優れものです。

 

突然床が抜けて、闇の中に放り出されました。ここは巨大蜘蛛の巣です。なんとか蜘蛛を退治してあたりを探ると、色んな物が手に入りました。ガラス玉、壊れたダガー、34と書かれた鉄の鍵、両端のとがった短い棒、そして革のポーチです。ポーチの中に入っている黄色いドライフラワーの匂いを嗅ぐと、ちょっとだけ勇気が湧いてきました。ハンナは気を取り直して先に進みます。

それにしてもどんどんアイテムが手に入りますね。がらくたが多いような気もしますけど。

 

鎧の置いてある部屋を抜けると、今度は女性の叫び声が!

扉を開けると、豪華な部屋の中央に檻があり、若い娘が閉じ込められているではありませんか。まさか今度こそアリアンナではないでしょうね?

 

果たして、女性は吸血鬼でした……。

ニンニクで彼女を遠ざけながら先に進みます。銀の短剣は持ってないので、戦うのは無謀というものでしょう。

 

無駄にアイテムが充実してきましたね。

次回に続きます。

 

ハンナベラ

技術点8/8、体力点14/20、運点11/11

金貨7枚

食料5食

剣、柄の壊れた斧、画家の絵、蝋燭、木彫りのアヒル、ニンニク2つ、ブリキの呼び子、小さな銀の箱、クリスタルのダガー、青銅の鍵(85)、ダガー、金の指輪、幸運のペンダント、ガラス玉、壊れたダガー、鉄の鍵(34)、両端のとがった短い棒、革のポーチ

「ドラゴンの目」実況中継 その3

どうも、ちゃなです。

「ドラゴンの目」攻略が続きます。

 

分かれ道を左に行くと、太陽の絵が描かれたドアがありました。

開けてみると、中は白く塗られた部屋です。片隅の柱に、磁器製の猫が置かれていました。なんと猫の目は宝石です!しげしげと見つめていると、その目が光り、ハンナは激しいめまいを覚えました。どうやら罠だったようです。体力点を2点失い、ハンナはよろよろと起き上がります。猫の姿はどこにもありません。

 

次の扉を開けると、そこは拷問部屋でした。鉄の処女や万力などが所狭しと並んでいます。部屋の隅にある箱を調べて、ハンナは金貨5枚、小さな銀の箱、不透明なクリスタルの刃のダガーを見つけました。好きな物を持っていって良いということなので、トラップアイテムの臭いがしますけど、ハンナは当然全部まとめて鞄にしまいます。

 

道はさらに複雑に分岐していきます。次に見つけた扉からは女性が何か唱えているのが聞こえてきました。いよいよ魔法使いの敵かも知れません。ハンナは慎重にドアを開けます。

中には、大釜をかき回す薄汚い老女の姿がありました。絵に描いたような悪い魔女ですが、怖い物知らずのハンナは話しかけてみます。

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……吸血コウモリをけしかけられました。初の戦闘です!

 

か細いハンナの腕でも倒せるはずの相手でしたが、ダイス目が悪く、かなりのダメージを受けてしまいました。

体力点はあと9点しかありません。

 

魔女は今度は37匹の疫病ネズミをけしかけてきました。ちょっと特殊な戦闘で、毎ターン、ダイス1個に技術点を足した数だけ敵を減らせますが、都度体力を失います。何とか打ち倒しましたが、さらに3点の体力点を奪われました。

本編は体力回復薬がないので結構危ないです。

 

怒った魔女はなんと蛇に変身して襲ってきました!その技術点は10点、熟練の戦士並みです。

ハンナは必死で抵抗し、持ち前の幸運で魔女の体力を削りにかかりましたが、有効打を与えられないまま、かみ殺されてしまいました……

 

今回はちょっとダイス目が悪すぎましたね……と、言い訳しておきます。

ほとぼりが冷めたらコンティニューすることにしましょう。

 

(追記)戦闘バランスきついなー、と思ってたら、実はシリーズのお約束、主人公は体力点を4点回復させられる食料を10食携帯していました!(巻末のルールセクションに書いてあります。本編には「食料と金貨10枚」とだけ書いてあってので、見落としていました)これで少しは攻略が楽になりそうです。

「ドラゴンの目」実況中継 その2

どうも、ちゃなです。

イアン・リビングストン作「ドラゴンの目」、いよいよ攻略開始です。

 

さて、ハンナが旅立ってから5日が過ぎました。火吹き山の東を抜けてようやくダークウッドの森にたどり着きます。ヘンリーの話ではここにある木こり小屋の中に、迷宮に続く落とし扉があるというのです。

 

そしてハンナは遂に木こり小屋を見つけました。小屋はとうにうち捨てられたもので、人の気配はありません。

落とし戸に入る前にあたりを探ってみると、柄の壊れた斧を見つけました。斧頭に奇妙な文様が彫ってあります。何かの役に立つかも知れないと思って、鞄に入れて持っていくことにしました。

 

ハンナは落とし戸を下りて洞穴を下っていきます。じめじめした洞窟にはスライムやネズミが出てきそうでなかなか不快です。やがて床に下りると、道が二手に分かれていました。

左の道は扉で終わっていました。体当たりで開けるのはちょっと痛そうなので、踵を返して右の道を調べてみます。

 

こちらも途中で扉が出てきました。中から、誰かが鼻歌を歌っているような音が聞こえてきます。

怪物ではなさそうなので、ハンナはこの扉を開けてみました。

 

中はなんと、画廊のような部屋になっていました。様々な動物たちの絵が飾られています。そして、部屋の中央には、今まさに新しい絵を描き上げようと熱中している年老いた画家の姿がありました。

 

悪い人ではなさそうなので、ハンナはこの画家に話しかけてみました。

「ドラゴンの目のことは話さないことになってるんだ。なにしろ、そいつを求めてやってきた輩には、二度と会うことはないからな」

なかなか怖いことを言います。

ハンナはお礼代わりに、画家の絵を金貨5枚で購入しました。荷物になることなんてお構いなしです。

 

画家の部屋を出て回廊を進むと、今度は商人Thomas Cornpepperの部屋があります。

この迷宮には色んな人が住んでいるようです。早くも路銀が寂しくなっていますが、訪ねてみましょう。

 

案の定、そこはお店でした。色んなものを売っています。

銀の短剣とかニンニクとか、なかなか暗示的なアイテムもありますね。豚のしっぽとかマッシュルームとかは何に使うのかよくわかりませんけど。。。

金貨はもう5枚しかありません。よく吟味して買わなければなりませんね。

迷った末にハンナは、蝋燭、木彫りのアヒル、ニンニク、ブリキの呼び子を手に入れました。これでもうお金はスッカラカンです。

それにしても、こんな迷宮でお店を開いてて、商売になるんでしょうか?

 

ちなみに、イラストで描かれているこのThomasはイアン・リビングストン氏その人なのだとか。

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続く廊下を歩いていると、矢の罠を踏んでしまいました。運試しに成功してノーダメージですが、運点が1点減って11になります。まだまだこんなのは序の口です。

 

次回に続きます。

 

ハンナベラ

技術点8/8、体力点20/20、運点11/12

金貨0枚

剣、食料、柄の壊れた斧、画家の絵、蝋燭、木彫りのアヒル、ニンニク、ブリキの呼び子

「ドラゴンの目」実況中継 その1

どうも、ちゃなです。

 

今日はちょっとミスってしまってゲームブック制作ができないので、先日購入したファイティングファンタジーシリーズに目を通してみました。

せっかくですから冒険の様子をリアルタイムで実況中継したいと思います!

 

題材は、「Eye of the Dragon」。ウィザードブックス社から出た、比較的新しい作品です。作者はイアン・リビングストン氏です。

Eye of the Dragon (Fighting Fantasy)

Eye of the Dragon (Fighting Fantasy)

 

 

この作品、直訳すると「ドラゴンの目」。実は同名のタイトルの書籍が結構いっぱいあって紛らわしいです。なにせ、デイブ・モーリス氏が同名のゲームブックを出していて、そちらは邦訳も出ているんですよねー。

ドラゴンの目 (創元推理文庫)

ドラゴンの目 (創元推理文庫)

 

ちなみにこの作品、主人公が魔法を使えるのが売りですが、パラグラフ構成が今ひとつな感じで、私はあまり面白かった記憶がありません。

 

さて、リビングストン版のドラゴンの目はというと、いつものファイティングファンタジーです。

ウィザードブックス版は、巻末にゲームルールとともに何人かプレロールドキャラクターが収載されています。せっかくなのでその中の一人、Hannnabella Dehabでプレイしてみましょう。愛称はハンナちゃん、もしくはベラかな?Slivertonの豪商の家に生まれたのに、財産を投げ打って冒険に出てしまった、おてんば娘です。技術点8、体力点20点、運点12。戦闘がちょっと不安ですね。。。

 

舞台はかのデストラップダンジョンのあるファングの街。ハンナがくつろいでいた酒場に、フードを被った禿頭の大男がやってくるところから、物語は始まります。そのただならぬ出で立ちに好奇心を抱いたハンナは、男に酒をおごって話を聞くことにしました。

 

男の名はHenry Delacor。名うての冒険者だったようです。彼は黄金のドラゴン像を探して迷宮探索に挑んだというのです。やっとの思いでドラゴン像のある隠し部屋に侵入したのですが、像からはエメラルド製の両目が抜き取られていました。

ドラゴン像に目を装着せずに触ると、即死してしまうというのです。なんか遠回りな呪いですね。

ヘンリーは目を盗んだ相手を追って迷宮を探し回りましたが、そこで双頭のトロールに襲われて命からがら逃げ出してきたということです。

 

もちろんハンナは黙っていません。迷宮の場所を教えて欲しいとヘンリーに迫りました。

ヘンリーは、ドラゴンの目を持ってきてくれたら、取り分を山分けしようと答えます。時価にしておよそ金貨335,000枚!アランシアの金貨は1枚1,000円といったところでしょうから、実に3億円です。換金するのが大変そうですけどね。。

 

でも、目を手に入れた後、わざわざヘンリーの元に戻る必要はないんじゃないの?

「そこでもし良かったら、この液体を飲んでもらいたいんだ」

ヘンリーが差し出したのはなんと遅効性の毒薬。14日間以内に解毒剤を飲まないと、命を落とすのだそうです。お人好しなハンナは、やすやすとこの液体を一気飲みします。

 

ようやくハンナを信用したらしいヘンリーは、鞄から何かを取り出します。それはなんと、緑に輝くドラゴンの目でした。彼は既に片方の目を見つけていたのです。ヘンリーは目をハンナに預けます。もう一つを手に入れて、黄金像に取り付ければ、像を持ち帰ることができるのです。

 

ハンナはその日興奮して寝付かれませんでした。夜が明けたら、剣と食料、10枚の金貨を携えて、迷宮に出発です。ヘンリーは酒場で待っていると言って青い瞳でハンナを見つめてきました。その目にどことなく信頼しかねる気配を感じたのは、気のせいでしょうか……?

 

ハンナの冒険が今、始まります。