どうも、ちゃなです。
今日はちょっとミスってしまってゲームブック制作ができないので、先日購入したファイティングファンタジーシリーズに目を通してみました。
せっかくですから冒険の様子をリアルタイムで実況中継したいと思います!
題材は、「Eye of the Dragon」。ウィザードブックス社から出た、比較的新しい作品です。作者はイアン・リビングストン氏です。
Eye of the Dragon (Fighting Fantasy)
- 作者: Ian Livingstone
- 出版社/メーカー: Icon Books Ltd
- 発売日: 2010/06/03
- メディア: ペーパーバック
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この作品、直訳すると「ドラゴンの目」。実は同名のタイトルの書籍が結構いっぱいあって紛らわしいです。なにせ、デイブ・モーリス氏が同名のゲームブックを出していて、そちらは邦訳も出ているんですよねー。
ちなみにこの作品、主人公が魔法を使えるのが売りですが、パラグラフ構成が今ひとつな感じで、私はあまり面白かった記憶がありません。
さて、リビングストン版のドラゴンの目はというと、いつものファイティングファンタジーです。
ウィザードブックス版は、巻末にゲームルールとともに何人かプレロールドキャラクターが収載されています。せっかくなのでその中の一人、Hannnabella Dehabでプレイしてみましょう。愛称はハンナちゃん、もしくはベラかな?Slivertonの豪商の家に生まれたのに、財産を投げ打って冒険に出てしまった、おてんば娘です。技術点8、体力点20点、運点12。戦闘がちょっと不安ですね。。。
舞台はかのデストラップダンジョンのあるファングの街。ハンナがくつろいでいた酒場に、フードを被った禿頭の大男がやってくるところから、物語は始まります。そのただならぬ出で立ちに好奇心を抱いたハンナは、男に酒をおごって話を聞くことにしました。
男の名はHenry Delacor。名うての冒険者だったようです。彼は黄金のドラゴン像を探して迷宮探索に挑んだというのです。やっとの思いでドラゴン像のある隠し部屋に侵入したのですが、像からはエメラルド製の両目が抜き取られていました。
ドラゴン像に目を装着せずに触ると、即死してしまうというのです。なんか遠回りな呪いですね。
ヘンリーは目を盗んだ相手を追って迷宮を探し回りましたが、そこで双頭のトロールに襲われて命からがら逃げ出してきたということです。
もちろんハンナは黙っていません。迷宮の場所を教えて欲しいとヘンリーに迫りました。
ヘンリーは、ドラゴンの目を持ってきてくれたら、取り分を山分けしようと答えます。時価にしておよそ金貨335,000枚!アランシアの金貨は1枚1,000円といったところでしょうから、実に3億円です。換金するのが大変そうですけどね。。
でも、目を手に入れた後、わざわざヘンリーの元に戻る必要はないんじゃないの?
「そこでもし良かったら、この液体を飲んでもらいたいんだ」
ヘンリーが差し出したのはなんと遅効性の毒薬。14日間以内に解毒剤を飲まないと、命を落とすのだそうです。お人好しなハンナは、やすやすとこの液体を一気飲みします。
ようやくハンナを信用したらしいヘンリーは、鞄から何かを取り出します。それはなんと、緑に輝くドラゴンの目でした。彼は既に片方の目を見つけていたのです。ヘンリーは目をハンナに預けます。もう一つを手に入れて、黄金像に取り付ければ、像を持ち帰ることができるのです。
ハンナはその日興奮して寝付かれませんでした。夜が明けたら、剣と食料、10枚の金貨を携えて、迷宮に出発です。ヘンリーは酒場で待っていると言って青い瞳でハンナを見つめてきました。その目にどことなく信頼しかねる気配を感じたのは、気のせいでしょうか……?
ハンナの冒険が今、始まります。